Meta Platformsの仮想現実(VR)ヘッドセット「Meta Quest 2」「Meta Quest Pro」はすでにハンドトラッキングに対応しており、多くのアプリとヘッドセット本体のOSをコントローラーなしで操作できる。とはいえ、コントローラーに取って代わるほどの十分な操作性を実現しているわけではない。Meta Questの最新のソフトウェアアップデート「v50」は、そうした現状を変えようと試みているようで、VRにおけるインタラクションのぎこちなさが多少改善されたように感じるかもしれない。
米国時間2月21日に発表され、順次提供されているv50は、手のインタラクションの方法が少し変わる実験的なモード「ダイレクトタッチ」を追加する。これまでは、物体を指差し、指でつまむことで、指差した場所を選択していた。ダイレクトタッチでは、手を伸ばし、仮想空間の中の指でボタンをタップするだけでいい。スマートフォンやタブレットのようにスワイプ操作も可能だ。
ダイレクトタッチは仮想キーボードにも対応しており、VR空間内に表示されるQuestキーボードでの入力も、ぎこちなさが若干解消されたと感じるかもしれない。
Metaの最高技術責任者(CTO)Andrew Bosworth氏は、いずれコントローラーのないQuestヘッドセットを発売する可能性はあるが、現在のところ、それを実現するにはハンドトラッキングの性能が不十分だと考えている。同氏は2022年12月、米CNETの取材に対し次のように述べていた。「将来、コントローラーが不要な用途に使うユーザー向けに、コントローラーのないヘッドセットを発売することは十分可能だと思う。しかし、まだそこには至っていない」
また今回のアップデートでは、これまで「Meta Quest Pro」でのみ利用できたゲーム内マルチタスクがMeta Quest 2でも可能になる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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