「ラブライブ!」ニジガク「A・ZU・NA」ユニットライブで見た“大好きがあふれるステージ”

 CNET Japanの編集記者が気になる話題のトピックなどを紹介していく連載「編集記者のアンテナ」。主にゲームなどのエンターテインメント領域を取材している佐藤が担当。今回は2月4日と5日の2日間、東京ガーデンシアターにて開催されたライブイベント「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 UNIT LIVE! ~A・ZU・NA LAGOON~」における、DAY.2にあたる5日公演の模様をお届けする。

「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 ユニットライブ」キービジュアル
「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 ユニットライブ」キービジュアル

 「ラブライブ!」は、「みんなで叶える物語」をキーワードとして、オールメディアで展開しているスクールアイドルプロジェクト。シリーズのひとつとして、2017年から「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」(ニジガク)が活動を開始。スマートフォン向けゲームアプリ「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS」(スクスタ)や、TVアニメなどで物語を展開しており、東京・お台場にある虹ヶ咲学園を舞台に、ソロ活動をコンセプトとして活動している姿が描かれている。

 ラブライブ!シリーズではグループ内でユニットを結成し、楽曲のリリースやイベントなども開催。ニジガクでは「DiverDiva」、「QU4RTZ」(※読み方は「クオーツ」)、「A・ZU・NA」、「R3BIRTH」(※読み方は「リバース」)という4つのユニットが存在。これまでも「UNIT LIVE & FAN MEETING」と題したトーク&ライブイベントを実施したことはあるが、今回は“UNIT LIVE”と、歌を中心にしたライブイベントとして開催。すでにR3BIRTHの公演が行われており、A・ZU・NAは2ユニット目となった。

 出演したのは上原歩夢役の大西亜玖璃さん、桜坂しずく役の前田佳織里さん、優木せつ菜役の楠木ともりさん。ユニット楽曲をはじめ、メンバーのソロ曲、ニジガクの全体曲などアンコールを含めて20曲、約2時間半のステージを行った。

上原歩夢役の大西亜玖璃さん(中央)、桜坂しずく役の前田佳織里さん(左)、優木せつ菜役の楠木ともりさん(右)
上原歩夢役の大西亜玖璃さん(中央)、桜坂しずく役の前田佳織里さん(左)、優木せつ菜役の楠木ともりさん(右)

 なお、これまでラブライブ!シリーズのライブイベントでは、発声をともなう声援は控える形で開催されていたが、国の新型コロナウイルス対策の基本的対処方針が変更されたことにともない、イベント開催に関する新たな方針が示されたことを受け、対象となる公演についてはマスク着用の上で来場者による声出し解禁を、2月2日付けで発表。このA・ZU・NAユニットライブも対象となり、DAY.1開催の2日前に変更という、急遽とも言えるタイミングで、シリーズで約3年ぶりに客席から歓声が聞こえるライブが実現した。あわせて、オンライン配信での中継も行い、SNSでもコメントで盛り上がっていた。

 冒頭では、メンバー3人から影ナレーションの形であいさつと注意事項をアナウンス。そんななかでも、拍手だけではなく声を出して反応。開演前の熱気が伝わるような光景となっていた。

 ライブタイトルの「LAGOON」(ラグーン:主にサンゴ礁によって囲まれた海面などといった意味を持つ)にちなんで、海や貝がイメージされるセットが組まれ、海中をイメージするようなオープニングムービーを経てライブが開始となった。

 まず1曲目は「Dream Land!Dream World!」。同曲収録の1stシングルで描かれている衣装をまとって登場し、モニターにはスクスタのライブMVが流れるなかでパフォーマンス。テーマパークや遊園地がイメージされる楽曲で、“A・ZU・NAランド”の魅力をアピール。続けての「Cheer for you!!」は、恋を応援するような楽曲を可愛らしくも元気な歌声で歌い、さらにTVアニメ2期第6話挿入歌である「Infinity!Our wings!!」を、TVアニメでのライブシーンが映し出されるなかで、爽快さを感じさせる楽曲を歌っていた。

 冒頭の挨拶では、シリーズとしてもおなじみになっているコール&レスポンスも、声出しの形に戻っての披露となり、さらに熱気を高めていく。歓声が聞こえることの喜びもあってか、テンションが高いトークで盛り上がったり、緑色に光るコンサートライトを見つけて、そのメンバーはいないとツッコミを入れたり(※ちなみに緑系統では翡翠(ひすい)色が三船栞子、ライトグリーンがエマ・ヴェルデのイメージカラー。そしてDAY.2公演の2月5日はエマの誕生日となっていた)と、客席の隅々までちゃんと見えていることをアピールするなどで盛り上がっていた。

 ライブ再開後に披露したのは「Maze Town」。これまでとはうって変わって“A・ZU・NAランドのお化け屋敷”をイメージさせるような、ホラーテイストのゴシックメタル曲で独特な世界を表現。「ロマンスの中で」もまた雰囲気が変わり、落ち着いたバラードソングで、伸びやかに歌声を響かせていた。「Kakushiaji!」は、往年のロックロールサウンドにのせつつ、さまざまな小道具が登場したのをはじめ、テーブルに座って食器を使っての振り付けなどが目を引くものとなっていた。そして「Happy Nyan! Days」では、3人が猫耳風の耳飾りを付け、猫をイメージさせる振り付けに、いたるところにちりばめられた「にゃん」「にゃーん」のフレーズで、会場を“かわいい”一色に染め上げていた。

 ここで、「A・ZU・NAラグーンへようこそ!」と題した幕間映像を上映。3人を中心としたニジガクメンバー同士のやりとりもさることながら、今回は座っている座席によってグループ分けをして、コンサートライトの色を変えたり、振るように促されるなど客席を巻き込んだものとなっていた。

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