Galaxy Z FoldとGalaxy Z Flipの両シリーズ以外に、サムスンは折りたたみ式デバイスの今後の計画を明らかにしていないが、候補としてあがっているアイディアがたくさんあるのは間違いない。「CES 2023」で、同社は「Flex」シリーズというディスプレイのコンセプトを発表しており、中にはその名にふさわしい「Flex Hybrid」というものも含まれていた。タブレットサイズの折りたたみ式ディスプレイだが、開いたうえでさらにスライドして拡張でき、より一層大型の画面を実現している。
Flex Hybridが筆者の目にとまったのは、折りたたみ式タブレットという可能性に共感できるからだ。タブレットがスマートフォンより大きくなるのは必然なので、半分に折りたたんでもっとポータブルにすることが、今以上に必要そうに思われる。また、タブレットは通常、映画鑑賞や読書、ちょっとした仕事など二次的な目的で使われる。変形してさまざまな状況に適応できるディスプレイを採用するというのは、面白い発想だ。
こうしたコンセプトが実際の製品化までたどり着けるかどうかは明らかではない。だが、Galaxy Z Foldも最初はコンセプトに過ぎなかったことを忘れてはならない。
スマートウォッチの今後の計画については、サムスンは何も言及しておらず、「Galaxy Watch6」に関するリーク情報やうわさも聞こえてこない。それでも、例年のスケジュールを踏まえると、8月にはGalaxy Watchシリーズの新モデルも登場すると見ていいだろう。「Galaxy Watch5」および「Galaxy Watch5 Pro」に搭載されているのと同じヘルスセンサーを採用し、体組成や血中酸素濃度を測定でき、心電図を記録できると予想される。また、Galaxy Watch5とGalaxy Watch5 Proではまだ動作していない皮膚温度センサーもある。
Galaxy Watch5にはサムスンの「Exynos W920」チップが搭載され、絵文字アバターなどの3Dグラフィックスのパフォーマンスが向上して、アプリの起動も高速になった。Galaxy Watch6に向けてサムスンが新しいチップを開発するかどうかは不明だが、それとは別にバッテリー持続時間は長くなってほしい。AppleもQualcommも、省電力モード時のスマートウォッチの機能拡張に力を入れているので、サムスンが同じ路線をとったとしても不思議ではないはずだ。
サムスンは、ウェアラブルとスマートフォンを新しい形で連携する機会をすでに色々と試している。例えば最近では、ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds2 Pro」のソフトウェアアップデートがあり、Galaxyシリーズのスマートフォンで動画を撮影するときに360度の音の録音が可能になった。Galaxy Watch4とGalaxy Watch5の「カメラコントローラー」アプリでも機能が拡張されてズームがサポートされている。この方向性が、Galaxy Watch6でも踏襲されることを期待したい。
サムスンのモバイルデバイスに関するこれからの計画については、現地時間2月1日のUnpackedイベントで明らかになる。だが、同社の2023年の発表サイクルが前年と同じようになるとすれば、分かっている製品だけではなく、それ以外にも何か発表があると期待できるだろう。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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