ささやかな変化に思えるが、Galaxy Z Fold5が生産性向上デバイスとして大幅に使いやすくなる可能性がある。用途もいっそう明瞭になり、アーリーアダプターやアーティスト、メモ好きを引きつける可能性がある。サムスンは、「Galaxy Ultra」やその前身と言われる「Galaxy Note」に興味を示す購買層を狙うかもしれない。
サムスンが新しい折りたたみ式スマートフォンを発表するのは例年8月なので、発表が近くなればさらに詳細も分かってくるだろう。Sペンの内蔵についてのうわさ以外では、Galaxy Z Fold5でも例年どおりプロセッサーとカメラのアップグレードがある見込みだ。だが筆者が本当に期待しているのは、このシリーズの大画面をもっと有効に活用できる新しいソフトウェアと、折り目の目立たない折りたたみディスプレイだ。
ポケットで収まりのいい「Galaxy Z Flip」シリーズも、Galaxy Z Fold5と同じく8月頃に新モデルが発表されるだろう。すでに、2022年モデルの「Galaxy Z Flip4」は、多くの美点を有する、現在販売されている中では特に実用性が高い、手頃な価格の折りたたみ式スマートフォンになっている。それでも、サムスンがこのシリーズを改良できる点、改良すべき点は、まだ多い。カバーディスプレイの大型化、バッテリー持続時間の延長、Galaxy Sシリーズに迫るカメラ性能の向上などがあれば、Flipシリーズは、さらに利便性が高くなるはずだ。
だが、Galaxy Z Flipシリーズの次期モデルに筆者が注目している最大の理由は、その価格だ。このシリーズの価格は999ドルからで、下取りの対象になれば、大抵はそれより低い価格で購入でき、折りたたみ式ではない標準的なスマートフォンの上位モデルに近い価格設定になっている。しかも、「Galaxy Z Flip3」をラインアップに残し、Galaxy Z Flip4の発表後にはGalaxy Z Flip3の価格を100ドル引き下げた。その点からも、Galaxy Z Flipシリーズがサムスンの折りたたみ式スマートフォンの中ではお手頃モデルとして位置付けられていることが察せられる。
Galaxy Z Flip5が、新しいプロセッサーの搭載、カメラ性能の向上、カバーディスプレイの大型化などを果たしたうえで、Galaxy Z Flip4と同じ価格を維持(あるいはそれよりも少し安く)できたとしたら、折りたたみ式スマートフォンの中では有力な購入候補になりそうだ。
仮想現実(VR)と拡張現実(AR)のヘッドセットに関しては、大きな年になるという予想がすでにある。AppleがVRヘッドセットを投入すると予想されているほか、ソニーの「PlayStation VR2」とHTCの「Vive XR Elite」が2月には登場することになっている。この数年、サムスンは驚くほどVR市場から遠ざかっているが、市場のこうした動向から、それも遠からず変わるのではないかと筆者は考える。
韓国ニュースサイトETNewsの報道が、筆者の考えを裏付けてくれそうだ。記事によると、サムスンは2023年に拡張現実(Extended Reality)ヘッドセットを開発者向けに発表する計画だと、同サイトが2022年12月に報じている。記事中では、Extended Realityが「XR」と略されており、VRとARを複合したヘッドセットになることが示唆されている。
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