アップルは日本時間9月8日にスペシャルイベントを開催し「iPhone 14」シリーズや「Apple Watch Ultra」、第2世代「AirPods Pro」などを発表した。本記事ではイベントの内容を簡潔に紹介する。
iPhoneは無印の「iPhone 14」シリーズと、ハイエンドの「iPhone 14 Pro」シリーズが登場した。
いずれも衛星通信に対応し、圏外でも空が開けていればテキストでの緊急通報を利用できるようになった。11月に米国とカナダでサービスが開始される。なお、別途料金が必要としているが、当初の2年間は無料で提供するという。
ハイエンドのiPhone 14 Proは「Dynamic Island」と称する新デザインのノッチを採用した。ノッチ周辺はバックグラウンドで稼働しているアプリやサービスの通知領域として活用される。さらに、スリープ時の画面常時表示にも対応し、時刻をスリープ中にも常時表示できるようになった。
さらに、広角カメラのセンサーサイズが「iPhone 13 Pro」比で65%大型化するなど、iPhone 14 Proではカメラも大きく強化された。
小型なminiシリーズは廃止となった。一方、無印のiPhone 14に大画面の「iPhone 14 Plus」が追加された。
スペシャルイベントではApple Watchの紹介にも時間が割かれた。特に注目を集めたのが「Apple Watch Ultra」 だ。
摂氏マイナス20度の極寒環境や摂氏55度の灼熱環境でも使用できる。通常使用で最大36時間、低電力設定で60時間使用できるバッテリーの持ちも差別化要素となる。
自分がこれまで進んだルートを辿れる「ウェイファインダー」アプリや「水温アプリ」を新搭載し、登山や水深40メートルまでのスキューバダイビング、長距離にわたるトライアスロンなどにも対応する。
このほか、皮膚温を検知できるようになった「Apple Watch Series 8」「新型Apple Watch SE」も登場した。
これら新モデルには、クルマの衝突事故を検知して、自動で緊急通報する機能が追加された。事故の検知には、256Gまで検出できる高重力センサーを用いるほか、エアバックが飛び出したことを気圧計で検知、マイクから衝撃音を検知するなど、さまざまなセンサーを用いて事故の発生を検知するという。
「第2世代AirPods Pro」も発表された。
新開発のH2チップの搭載により、最大2倍のノイズキャンセリング性能を実現したとするほか、外部音取り込みモードでは、通過するクルマのサイレンや工事の音、コンサートにおける大音量のスピーカーなどのノイズを自動で抑えられるようになった
さらに、ケース自体にも「スピーカー」を内蔵し、iPhoneの「探す」アプリを用いて探せるようになった。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」