アップル、極寒・灼熱環境で使える「Apple Watch Ultra」--耐久レースからダイビングまで対応

　アップルは9月8日、摂氏マイナス20度の極寒環境から55度まで過酷な環境でも利用できるApple Watch Ultraを発表した。

　同日よりApple Watch Ultraの注文受付を開始しており、9月23日から販売を開始する。価格は12万4800円（税込）から。

Apple Watch Ultra

　49mmのチタニウムケースと平らなサファイア前面クリスタルを採用し、これまでで最も大きく最も明るいApple Watchのディスプレイを搭載した。

　バッテリー駆動時間は、通常の使用時で最大36時間。新しく搭載された低電力設定により最大60時間まで延ばせる。これまでのApple Watchと比べても最も優れた駆動時間となる。

マイナス20度の極寒環境から55度まで過酷な環境でも利用できる耐久性を備える

　水深40メートルまでのスキューバダイビングにも対応し、Apple Watch UltraはApple Watch Series 8の2倍となるWR100の耐水性能を備える。

　「水深」アプリケーションを搭載し、時刻、現在の水深、水温、水中の時間、最大水深を一目でわかるように表示する。

　秋に予定提供のOceanic+アプリケーションを使用すると、ダイビングコンピュータとしても利用できるようになる。ダイブプラン、ダイビング指標、視覚と触覚のアラーム、減圧不要限界、浮上速度、および安全停止ガイドなどの機能を持つ。また、ダイビングをするための現在地のリアルタイムな海洋状況のレポートなど、パーソナライズされたユーザープロファイルを提供するとともに、家族や友だちと共有でき自動的にiPhoneと同期するログブックも備える。

スキューバダイビングではダイビングコンピュータとしての機能を持つ

　高いコントラストのインターナショナルオレンジの新しいアクションボタンが搭載され、ワークアウト、コンパスウェイポイント、バックトレースなどさまざまな機能に瞬時にアクセスできるようにカスタマイズが可能だ。

　Apple Watch史上初めて、L1とL5の両方を統合した高精度2周波GPSに加え、新しい測位アルゴリズムを組み込んだ。Apple Watch UltraはこれまでのApple Watchで最も正確なGPSを搭載し、ユーザーに最も正確な距離、ペース、ルートの情報を提供するとしている。

Apple Watch Ultraの主なスペック

　Apple Watch Ultraは3つの内蔵マイクを搭載しており、激しく風が吹く環境などでも聞き取りやすい音声を届けられるとしている。

　新たに搭載された「ウェイファインダー」文字盤は、Apple Watch Ultraの大きくなったディスプレイのためにデザインされたものだ。最大8つのコンプリケーションを設定できるスペースと目盛り盤に埋め込まれたコンパスを備える。

　Apple Watch Ultraでは、「トレイルループ」「アルパインループ」「オーシャンバンド」の3つの新しいバンドが加わる。

　トレインループは、耐久レースのアスリートやランナーのためにデザインされたこれまでで最も薄いApple Watchバンドになる。

これまでで最も薄いApple Watchバンド「トレイルループ」

　アルパインループバンドは、探検家向けに作られたもので、高強度の糸で織り込まれたトップループは、自由に調整ができ、チタニウムのG字フックファスナーでしっかりと固定できるという。

チタニウムのG字フックファスナーでしっかりと固定できる「アルパインループ」

　オーシャンバンドは、過激なウォータースポーツやレクリエーショナルダイビングのためにデザインされたもので、ウェットスーツの上からでも快適に着けられるように、長さ調節のためのオプション品も提供するとしている。

ウォータースポーツ向けの「オーシャンバンド」