KDDIスマートドローン、KDDI、飛島建設の3社は9月5日、トンネル工事における地表面の監視業務をドローンで自動化する実証実験を実施したと発表した。モバイル通信を利用して自律飛行できる運航管理システムなどを活用している。
実証は、三重県四日市市で飛島建設が手がける「令和2年度北勢BP坂部トンネル工事」で実施された。同工事では2024年開通を目指す「国道1号北勢バイパス事業」の一部区間「坂部トンネル」内125m区間を掘削。坂部トンネルは標高70~80mの丘陵地を貫いており、トンネル上部に営業中のゴルフ場があることから、地表面の変動監視を重点的に監視する必要があったという。
ドローンポート付きの自動充電ドローン「G6.0&NEST」と、モバイル通信を活用した運航管理システムを組み合わせ、現場に監視員を配置せず、事務所からでも遠隔で建設現場を監視できる仕組みを構築。自律飛行やモバイル通信に対応したドローンを使用することで、自動でのレベル3(無人地帯における補助者なし目視外飛行)による遠隔飛行、撮影データのクラウドへの自動アップロードなどを実現したという。
撮影データは、複数枚の写真から対象物の形状を3Dで再現する「Structre from Motion」によって3Dモデリング化し、地表面の異常監視に活用。人員削減にも貢献したとしている。
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