このところのAppleによる「reality(現実)」という単語を含むさまざまな商標出願は、うわさされている拡張現実(AR)ヘッドセットの名称候補を同社がストックしていることを示唆する動きだと、Bloombergが米国時間8月28日に報じた。「Reality One」「Reality Pro」「Reality Processor」といった名称の商標登録出願が、米国、欧州連合(EU)、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、サウジアラビア、コスタリカ、ウルグアイで提出されている。
最高経営責任者(CEO)のTim Cook氏は、ARは「iPhone」と同じくらい重要な可能性のある技術として、AppleがARの大きな未来に向けた準備を進めていることを示唆している。同社は新興のAR分野への関心を隠さない一方、うわさされているAR/VRヘッドセットについては口を閉ざしてきた。
Appleはこれまでヘッドセットに関する発表を行っていないが、Appleに詳しいアナリストのMing-Chi Kuo氏によると、2023年1月のイベントでヘッドセットを発表する見通しだ。同社は2023年に、顔に装着するデバイス150万台を、最高2000ドル(約28万円)の価格で出荷することを目指しているという。
Bloombergによると、これらの商標は、Appleの名前ではなく、同社のシェルカンパニーとされるImmersive Health Solutionsの名前で出願されているという。そのImmersive Health Solutionsは、別のデラウェア州のシェルカンパニーCorporation Trust Co.によって登録されている。Corporation Trust Co.は、社名を伏せたい企業による申請に用いられることが多い。
AppleのVRヘッドセットは、8Kディスプレイとアイトラッキングカメラ、複合現実(MR)体験用の外部カメラ、同社独自の「M1」プロセッサーを搭載するとうわさされている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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