「Pixel 6a」「Galaxy A53」「Nothing Phone (1)」--値ごろの3機種、どれを買う? - (page 2)

Andrew Lanxon (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2022年08月29日 07時30分

デザインとディスプレイ:Nothingの点滅するLEDが印象的

 近年の多くのスマートフォンは平板のような形状で、印象に残らないが、今回の3つのミッドレンジスマートフォンはどれも個性的なデザインを備えている。Galaxy A53は、プラスチック製の背面、出っ張ったカメラユニット、金属の縁取りにより、シンプルなデザインを貫いている。Pixel 6aは、ハイエンドのPixelスマートフォンと同様の特徴的なカメラバーを備える。背面は、正確にはプラスチックだが、「Pixel 6」や「Pixel 6 Pro」のガラスの背面と見分けるのは難しいだろう。

 Galaxy A53とPixel 6aの2機種では、Pixel 6aの方が、いかにもプラスチックという感じのGalaxy A53よりも高級感があるが、外観が最も優れているのは、透明の背面パネルを備えるNothing Phone (1)だ。この背面パネルは、内部部品が透けて見えるというユニークな特徴があるだけでなく、通知の受信時に点滅するLEDの「Glyph Interface」も提供する。これは、おそらくちょっとした仕掛けでしかないし、全く関心のないユーザーもいるかもしれないが、確かに楽しい機能であり、この価格で風変わりな機能が提供されているのは素晴らしいことだ。

 Pixel 6aはこれら3機種の中で最も小型で、6.1インチのディスプレイを搭載している。Nothing Phone (1)は6.55インチ、Galaxy A53は6.5インチだ。とはいえ、Pixel 6aのピクセル密度は他の2機種よりも高い。だが、3機種すべてのディスプレイが鮮やかな色合いと高い輝度レベルを備えており、非常に鮮明な画質を提供する。モバイルゲームをプレイしたり移動中に動画を視聴したりすることの多いユーザーには最も大型のディスプレイを搭載するNothing Phone (1)が最適かもしれないが、どの機種も鮮やかなコンテンツとカラフルなゲームを表示するのに十分な性能を備えている。

性能とパフォーマンス:強力なPixel 6a

 Nothing Phone (1)は「Snapdragon 778G+」プロセッサーと12GBのRAM(レビューに使用したモデル)、Galaxy A53 5Gは「Exynos 1280」チップと6GBのRAM、Pixel 6aはGoogle独自の「Tensor」プロセッサーと6GBのRAMをそれぞれ搭載している。

 Tensorプロセッサーは、われわれの一連のベンチマークテストで優れたスコアを出し、一貫して他の2機種よりも優れていた。Nothing Phone (1)が2位を堅守した一方で、Galaxy A53はCPUとグラフィックスの両方で少し差を付けられた。

ベンチマークテストの結果

ベンチマークテスト
バーが長いほどパフォーマンスが良い

 ただし、ベンチマークの結果だけで、実際のパフォーマンスが完全に分かるわけではない。筆者は、どのモデルも基本的なタスクを問題なく処理できる性能を備えていると感じた。どの機種でも、インターフェースの操作は滑らかで遅延もなかった。また、「アスファルト9:Legends」のような高負荷のゲームをプレイしても、目立ったカクつきや遅延が発生することはなかった。動画のストリーミングも問題はなかったし、アプリスイッチャーを使って、開いている複数のアプリを即座に切り替えることもできた。

 Pixel 6aは最初から有利な立ち位置にあるので、時間の経過とともに、他の機種よりも全体的に優れたパフォーマンスを発揮するのではないか、と筆者は予想している。例えば、より高負荷のゲームがリリースされたら、Pixel 6aは、Galaxy A53にはできない方法でそうしたゲームを処理できるのではないか、と考えている。だが、今のところ、どの機種を使っても、日々の電子メールやInstagram、「キャンディークラッシュ」のプレイといったタスクは、何の問題もなく処理される。

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