小田急、全70駅窓口でQRコードによる改札認証を開始へ

 小田急電鉄は2月24日、小田急線全70駅の有人改札で、3月2日から専用端末によるQRコードを利用した改札認証を開始すると発表した。MaaSアプリ「EMot」などで販売する「デジタル箱根フリーパス」が対象となる。新たな改札認証の導入にあたり、小田急線全70駅の有人改札口にQRコード読取機能を備えた専用端末を設置する。

QRコード読取機能を備えた専用端末
QRコード読取機能を備えた専用端末

 スマートフォン画面に表示されるQRコード付きのデジタル箱根フリーパスをかざすことで、認証音とともに専用端末モニターに「ご利用ありがとうございました」と表示され、改札が通過可能となる。

 これまでは、駅窓口の係員がチケット画面を目視で確認していたが、QR認証によって改札通過に要する時間を短縮し、よりスマートに旅を提供していくという。なお、QRコード付きのデジタル箱根フリーパスは、3月2日10時に発売する。

QRコード付き「デジタル箱根フリーパス」のイメージ
QRコード付き「デジタル箱根フリーパス」のイメージ

 小田急電鉄は、観光地でのMaaSの取り組みとして、2020年1月からデジタル箱根フリーパスを販売している。箱根登山鉄道や箱根登山バス、ケーブルカーやロープウェイなど8つの乗り物で自由に乗り降りでき、箱根周辺の温泉や観光施設など、約70のスポットで割引優待を受けられる。

 同社によると、デジタルチケットを利用した箱根への来訪者の割合は徐々に増加しており、2022年1月末時点のデジタル化率は1割を超え、累計販売枚数は約3万枚にのぼるという。

 今後は、QRコード認証の対象チケットを拡充するほか、新規チケットの造成や旅行代理店など、他の販売チャネルへと展開することで観光シーンでのシームレスな移動を実現していくという。

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