Twitterの共同創業者Jack Dorsey氏が共同で設立した決済会社Block(旧称Square)は米国時間1月13日、オープンなビットコインマイニングシステムの構築に着手することを明らかにした。
Dorsey氏がツイートしたほか、Blockのハードウェア担当ゼネラルマネージャーThomas Templeton氏がTwitterのスレッドで発表した。Templeton氏は、誰でも簡単にマイニングリグ(マイニングに必要な機器一式)を購入できるようにしたいとしている。
また同氏は、「購入からセットアップ、メンテナンス、マイニングまで、あらゆる面でマイニングをより分散化、効率化したい」とし、「われわれが関心を寄せているのは、マイニングが新たなビットコインを生み出す以上のはるかに大きなものだからだ。われわれはこれを、完全に分散化されたパーミッションレス(自由参加)な未来に向け、長期的に必要なものと考えている」と述べている。
Blockはマイニングプロセスの信頼性を高め、より多くの人がアクセスできるようにすることに重点を置くとTempleton氏は説明している。消費電力の削減やハッシュレートの向上など、マイナーが求めるほかの要素も考慮しながら、適切なバランスで実行可能なパフォーマンスを重視するという。
またTempleton氏は、「現在のシステムでよく耳にする問題は、放熱やほこりに関するものだ。また、毎日のように機能しなくなり、時間を食う再起動が必要になる」と述べ、「われわれは、とにかく使えるものを構築したい」としている。
Blockはビットコインのマイニングプロセスを分散化されたものにしたいと考えている。また、マイニングコミュニティーと協力し、オープンな形で構築する計画だとTempleton氏は述べている。同社は10月、ビットコインのマイニングシステム開発を検討していると表明した。このマイニングシステムが利用できる体制が整う時期についてはまだ詳細が明らかにされていない。
Blockは2018年、「Cash App」アプリでビットコインを売買できるようになったと発表している。同社は仮想通貨(暗号資産)に大きく投資しており、約8027ビットコインを保有しているとみられている。Dorsey氏は仮想通貨の支持者であり、2018年には、ビットコインは近い将来「単一のグローバルなインターネットの通貨」になるだろうなどと発言していた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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