MOON-Xは9月14日、共創によるアプローチでブランドの発射台となりブランドと共に成長する「MOON-X BRAND STUDIO」を設立したと発表した。今後は、自社ブランドの運営や他社ブランドへのEC支援に加え、資本参加を通じて同社のブランドポートフォリオに参加してもらう共創型M&Aという3つの柱で事業を展開する。
同社は、2019年の創業より自社ブランドのポートフォリオとして、総合アルコールブランド「CRAFTX」や、男性用スキンケア「SKIN X」、女性用スキンケア「BITOKA」をオンラインで展開。生産パートナー・顧客との共創を通じて、ブランドをゼロから立ち上げ、企画・生産、ECモールでのビジネス構築、顧客対応までを包括し、自社ブランドを進化させてきた。
そこで得たノウハウを活用し、日本国内の魅力あるブランドや製品を持つD2C・ECブランドのブランディング・支援事業を2021年に開始している。さらに、8月にはCAMPFIREと業務提携契約締結を発表。ブランドのクラウドファンディングを活用した立ち上げから運営・事業拡大までを一気通貫でCAMPFIREと参画する、ブランドの共創も開始した。今後は、他社ブランドのEC部門の譲渡を見据えた共創もスタートさせるという。
同社ではこれらを踏まえて、ブランドと共に成長するMOON-X BRAND STUDIOを設立したという。他社ブランドへの出資・資本参加を通じて、同社のブランドポートフォリオに参画してもらう新事業の共創型M&Aを開始する。これまでのM&A(企業の合併買収)のような関係ではなく、ベストなパートナーシップの形を模索し、永続的なブランドを構築することが狙いだという。
共創先のブランド候補例としては、「自社ECやモール(Amazon・楽天・Yahoo!)事業を展開している比較的新しいブランド」「リソースと資金の観点からビジネスの一部を譲渡したいブランド」「品質に自信はあるが販売が伸び悩むビジネス」「事業継承者がいないEC事業を開始している地方の優良企業」「海外進出を目指したいが自社だけでは難しいブランド」などを挙げている。
また、ブランドカテゴリーを不問としており、たとえば、消費財、ヘルスケア、食品・飲料、ペットケア、ベビーなども視野に入れているという。
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