サムスングループの実質的なトップで、現在服役中の李在鎔(イ・ジェヨン)氏が、今週中にも仮釈放される見込みだ。李氏は贈賄罪などで懲役2年半の判決を受け、服役していたが、韓国法務省が現地時間8月9日、仮釈放を認めると発表した。The Wall Street Journal(WSJ)が同日に報じていた。
李氏はサムスン電子の副会長で、父親で当時会長だった李健熙(イ・ゴンヒ)氏が2014年に心筋梗塞で倒れて以降、事実上のトップとなっていた。だが、2017年に贈賄罪などで起訴され、最長12年の懲役刑を科される可能性があった。この事件は、韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領の罷免につながった汚職スキャンダルの一環だ。
李氏は2017年に懲役5年を宣告されたが、後に執行猶予付きの懲役2年6カ月に減刑された。しかし、韓国の最高裁判所にあたる大法院が審理差し戻しを命じた結果、2021年1月に2年6カ月の実刑判決を言い渡され、服役していた。
WSJによると、李氏は13日に釈放される見込みだ。韓国の法律により、今後5年間は経営への関与や国外への渡航が制限されるという。法務部が例外を認める可能性もあるが、実現するかどうかは不明だとWSJは報じている。
米CNETはサムスンにコメントを求めたが回答は得られていない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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