「会議に出ても反対意見を言える雰囲気ではない」「事なかれ主義が一番だ」と感じてしまうことはないだろうか。何をするにも根回しが必要、人間関係優先で仕事が回っていて、コミュニケーションスピードが遅いということはよく聞く非効率な会議の典型である。
世界を代表する企業のトヨタ自動車では、このような遅いコミュニケーションは存在しない。直接的に意見を出し合い、議論を重ね、素早い意思決定を行っていく。本書のタイトルである「会議は30分」というのは最速・骨太のコミュニケーションを表したものである。そのコミュニケーションスピードはGAFAMやBATHなどITの巨人たちにも負けないという。
本書はトヨタ、TBSテレビ、アクセンチュアで経験を積み、マーケティング総合支援会社を創業した著者が、世界企業に負けない最速で骨太のコミュニケーション術を解説した1冊である。著者がトヨタで身につけた仕事術は、異業種に転職した際も有効だったとして、その実用性が得々と説かれている。
著者は、社会人になって5年以内の若手にこそ本書を読んでほしいと強調する。会議を進行するコツ、資料作成のポイント、理不尽な相手に対応する方法など、すぐに役立つノウハウが満載で、自身を確実にレベルアップさせてくれるだろう。ぜひ、最速のコミュニケーション術を身に付け、仕事の成果を上げていただきたい。
今回ご紹介した「トヨタの会議は30分 」の要約記事はこちら。この記事は、ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してアプリやネットで伝える「flier(フライヤー)」からの転載になります。CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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