全米検事総長協会は、Facebookの最高経営責任者(CEO)Mark Zuckerberg氏に対し、「Instagram」の13歳未満の子ども向けバージョンを開発する計画を中止するよう求めている。40を超える州の司法長官が、Zuckerberg氏に宛てた米国時間5月10日付けの6ページに及ぶ書簡に署名した。
書簡では、「Facebookはこれまで、同社のプラットフォームで子どもの幸福を守ることができていない」と指摘されている。
署名者らは、ソーシャルメディアの使用は、特に子どもがそれに伴う課題に対処する能力を備えていなければ、子どもの健康や福祉に弊害をもたらす可能性があるとの見解を示した。書簡の中で、InstagramはユーザーのFOMO(fear of missing out:見逃して取り残されることへの恐れ)を利用していると指摘した。また、写真の活動に費やす時間と身体不満足感の増大との関連性や、自撮り写真を頻繁に見ることが自己肯定感の低下につながる恐れがあるとの調査について言及している。さらに、子どもはプライバシーを十分に理解していないため、インターネットの永続性に関連する将来的な問題を引き起こす恐れがあるとした。
A bipartisan coalition of 44 AGs urge Facebook to abandon plans to launch a version of Instagram for kids under 13. In their letter, the AGs cite concerns about the harm social media poses to children. @MassAGO @AGDougPeterson @TNattygen @VTAttorneyGenhttps://t.co/0xWjqxqVI4 pic.twitter.com/DlP5VN8Oz0
— NAAG (@NatlAssnAttysGn) May 10, 2021
また、「13歳未満の子どもは、オンラインで遭遇する複雑な問題に対処できない年齢だ。悪意ある人を含め、他のユーザーがインターネットの匿名性を利用して身元を隠すことが可能なオンライン上の人間関係や、不適切なコンテンツなどの問題がある」と指摘している。
米CNETはFacebookにコメントを求めたが、回答は得られていない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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