Withingsは5月10日、スマート体組成計の「Body Cardio」(税込価格:2万218円)において、新機能となる「血管年齢」を追加したと発表した。
Body Cardioは、減量目標または、体重維持をサポートするさまざまな機能を備えたスマート体組成計。体重とBMIに加え、全体組成(体脂肪、筋肉量、体水分率、骨量)、心拍の測定に対応。
また、毎日の利用を促進するために、体重の変遷を表すグラフ、前の日の歩数、天気予報など、カスタマイズ可能な機能も備えている。
このほか、BluetoothやWi-Fiを利用した通信、年一度の充電で利用を可能とするバッテリー性能、1台で複数人(最大8人)のユーザー登録が可能といった特徴がある。
今回追加した血管年齢は、ユーロペアン・ジョルジュ・ポンピドーAP-HP病院の循環専門医ステファーヌ・ローラン博士が開発しており、Body Cardioに乗るだけで、血管年齢が実年齢と比較して「非最適」「正常」「最適」の値で把握できるようになる。
さらに、Health Mateアプリ上ではより詳細な年齢とともに、心血管の健康を改善するための運動または、食生活のアドバイスが確認可能。
なお、多くの医療機関で高血圧、悪玉コレステロール、心不全、アルツハイマー病、心筋梗塞などの心血管疾患の予兆を表すための指標となっている脈波伝播速度の測定値と、自社アルゴリズムで年齢や通常値と照らし合わせて血管年齢の幅を算出。
脈波伝播速度は、心臓が鼓動する度に軽微に変化する体重と、それに合わせて血液が足元にたどり着く際に流される電流の変化を認識することで算出した。
同社によると、心血管疾患は日本で第2位の死因となっており、いわゆる「3大死因」のひとつだという。また、世界保健機関(WHO)によると、全世界において心血管疾患が第1の死因となり、年間約1790万人が命を落とす原因となっている。
本来、血管は全身に比べると遅く老化するものだが、喫煙や食生活によって、老化が加速することがある。血管年齢が実年齢を大幅に超えた場合、将来心血管疾患を患う可能性が高くなるとみなされるという。
今回の機能追加により、血管年齢という分かりやすい指標を導入でき、ユーザーが自身の健康を把握し、必要に応じて速やかに習慣を維持または、変えることができるとしている。
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