E Ink Holdingsは、医療機関向け技術のIntelliCentricsと提携し、電子ペーパーを使ったスマートなIDカードの開発に取り組んでいると発表した。病院などの医療機関において、スタッフや患者、見舞いに訪れた人などの入場管理に使うことを想定している。
このIDカードは、表示デバイスとして電子ペーパーを採用するため、紙やプラスチックのカードと違って表示内容の書き換えが可能で、繰り返し使える。表示中は電力を消費しないため、バッテリ駆動時間も長い。
病院に入場する人は、スマートフォン上のアプリに必要事項を入力し、Bluetooth経由でIDカードに情報を送信。すると、IDカードの表示がその人物の情報に書き換えられる。
IDカードの形状なので、目視による身元確認が可能だ。さらに、IntelliCentricsの医療機関向けシステムと連携させることで、入退場の管理も容易になる。
IDカードには、対象者の氏名や顔写真だけでなく、必要に応じて健康状態やワクチン接種状況、移動履歴といった情報も表示できる。E Inkは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策などにも有効としている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス