Googleは米国時間3月18日、「Chrome」ブラウザーに新機能「Live Caption」を追加したと発表した。Live Captionは、ポッドキャストや動画などの音声付きメディアでリアルタイムに字幕を作成してくれる。聴覚障害者のほか、騒がしい環境で何かにアクセスしたいユーザーや音量を下げておきたいユーザーも、音声なしでコンテンツを視聴できる。
世界保健機関(WHO)によると、世界には約4億6600万人の聴覚障害者がいるという。Googleは最初、2019年に「Android」版のLive Captionをリリースし、モバイルプラットフォームで字幕を見られるようにした。Live Caption機能がChromeに加わったことで、ソーシャルサイトや動画サイト、「Googleフォト」のような個人の動画ライブラリー、埋め込み型動画プレーヤー、ポッドキャストおよびラジオコンテンツ、ウェブベースの動画チャットサービスや音声チャットサービスの大半で、自動字幕起こしができるようになった。
字幕は、コンテンツの再生に合わせて画面に表示される。Live Captionはオフラインでも利用できるため、ハードドライブ上の音声ファイルや動画ファイルも、Chromeで再生すれば字幕を付けられる。
デスクトップPCでChrome版Live Captionを有効にするには、Chromeの「設定」パネルから「詳細設定」>「ユーザー補助」に進み、「自動字幕起こし」のトグルスイッチをオンにする。今のところLive Captionは英語に対応しており、世界中で「Windows」「Mac」「Linux」搭載デバイスの最新版Chromeで利用できる。近く「ChromeOS」でも利用できるようになる予定だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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