マサチューセッツ工科大学(MIT)のMITメディアラボは米国時間12月22日、MITで航空工学と宇宙工学の教授を務めるDava Newman氏が2021年7月に次期所長に就任することを発表した。技術イノベーションセンターである同研究所がスキャンダルに見舞われ、伊藤穰一氏が所長を辞任する騒動が起きたのは、1年以上前のことだ。
Newman氏は学術的な取り組みとして、工学、デザイン、生物医学の研究を統合し、月面探査や火星探査で着用できる「BioSuit」という宇宙服コンセプトの開発などに携わってきた。また4つの宇宙ミッションで主任研究者を務め、スペースシャトルや国際宇宙ステーションにおける宇宙飛行士の活動を調査するための実験や手法を開発した。
同氏は、オバマ政権下の2015~2017年に米航空宇宙局(NASA)の副長官も務めた。
「MITメディアラボは、科学、工学、芸術、デザインを集結させて、人類が直面する大きな課題に創造力を駆使して対処するための世界で最高の場所だと心から考えている」とNewman氏は声明で述べた。
前任の伊藤氏は、MITメディアラボに対する寄付をJeffrey Epstein被告から受け取っていたこと、また、MITメディアラボがその事実を隠蔽(いんぺい)しようとしたことが発覚し、2019年9月に辞任した。投資家だったEpstein被告は、性犯罪で有罪判決を受けていた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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