Googleと同じくAlphabet傘下のLoonは米国時間7月7日、高高度気球によるインターネットサービスの提供をケニアで開始したと発表した。
この技術は、従来ハリケーン「マリア」が襲来した2017年のプエルトリコのような緊急時にのみテストされてきたもので、商業展開は今回が初となる。インターネットアクセスが世界で最も不足しているとされるアフリカでの展開も今回が初めて。
Loonは今回の事業に向けてケニアの携帯電話事業者Telkom Kenyaと提携しており、同社の契約者にインターネット接続を提供する。まるで空飛ぶ携帯電話基地局のように、上空約6万フィート(約1万8000m)に浮かぶ約35機の気球が、4G LTEの信号を地上に送信する。この信号は首都ナイロビと農村部を含む、ケニアの約3万平方マイル(約7万8000平方km)をカバーする。
Loonの最高経営責任者(CEO)を務めるAllistair Westgarth氏は、同社が望むのは既存の無線接続インフラを置き換えることではなく、それを補強することだと述べている。ブロードバンドは現在、2つの「層」から供給されている。基地局と光ファイバーケーブルからなる地上の層と、人工衛星で構成される宇宙の層だ。Loonは成層圏に第3の層を構築したいと同氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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