Honeywell Internationalは米国時間6月18日、注目されている指標で、IBMのマシンを打ち負かすほどに量子コンピューターの性能を向上させていると説明した。Honeywellは、「世界で最も高性能」な量子コンピューターを開発していると述べている。この成果により、同社のマシンは少なくとも当面の間、その座を維持するかもしれない。
この成果は、Honeywellが3月に明らかにしていた計画を実現するものだ。量子コンピューターの性能を今後5年間にわたり毎年10倍のペースで向上させるという同社の野心的な取り組みの節目となる。
Honeywellは、同社の量子コンピューターが量子ボリュームという指標で64を達成したとしている。結果は、IBMのマシン「Raleigh」が1月に達成したと発表した32を上回った。
量子コンピューティングは、「従来型」の通常のコンピューターでは事実上、解決が不可能な問題を解決できると期待されている。現在のところ、量子コンピューターの多くは難しい研究プロジェクトという位置づけで、Googleが「量子超越性」を実証して従来のコンピューター技術を大幅に上回ったと主張しているにすぎないかもしれない。
しかし、研究者らが量子ビットの数を増やすとともに、計算を狂わせるような問題を防ぐ手段を得られるようになれば、量子コンピューターはさらに強力になると期待される。活用が期待されるタスクには、金融ポートフォリオの最適化、機械学習、ソーラーパネルやバッテリーといった新素材の設計などがある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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