Mark Zuckerberg氏と妻のPriscilla Chanさんは、Donald Trump米大統領がFacebookで「分断を煽る扇動的な発言」をしたことに「深く衝撃を受け、嫌悪感を抱いている」と述べた。両氏は、慈善団体Chan Zuckerberg Initiative(CZI)とChan Zuckerberg Biohubの資金提供を受ける科学者らが、Facebook上の誤った情報や扇動的な投稿への対策を強化するよう求めたことに対し、書簡の中でこのように回答した。
RecodeのTeddy Schleifer氏がTwitterにこの書簡を投稿した。夫妻は、Facebookの行動がCZIの判断を左右することはないとしたが、CZIとFacebookの関係は緊張を生む可能性があると述べた。
ChanさんとZuckerberg氏は、「CZIとFacebookは、まったく別の独立した組織で、ミッションもチームも異なるが、共同責任者は同じだ」とした。「現時点で、CZIとFacebookの関係の緊張感は簡単に埋められるものではないと理解している」
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— Teddy Schleifer (@teddyschleifer) June 12, 2020
Mark Zuckerberg & Priscilla Chan have responded to the 270+ scientists at the @ChanZuckerberg Initiative who called on Zuckerberg to curb misinformation.
Zuckerberg says he and Chan are "deeply shaken and disgusted by President Trump’s
divisive and incendiary rhetoric." pic.twitter.com/j5ziU15Ik9
Chan Zuckerberg InitiativeはZuckerberg夫妻による慈善団体で、Chan Zuckerberg Biohubは、医療研究に関する非営利団体だ。スタンフォード大学やカリフォルニア大学、イエール大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)、ハーバード大学のブロード研究所といった一流の学術機関に勤める研究者が多く加盟している。
6月に入り、科学者143人は書簡の中で、FacebookはDonald Trump米大統領が「誤情報と扇動的な発言の両方を拡散」することを許し、暴力の扇動を禁止する同社のポリシーに自ら違反したと述べていた。「略奪が始まる時、発砲が始まる」などとしたTrump氏の投稿は明らかに暴力を扇動していると指摘した。
人種差別に対する抗議が全米で拡大する中、Facebookは同社の方針や慣行をめぐり、従業員を含む人々から批判を浴びている。Zuckerberg氏は、抗議活動とBlack Lives Matter Movementに対する支持を表明しつつ、Trump米大統領の議論を呼んだ投稿を放置するFacebookの対応を擁護している。
Facebookは、人種差別に取り組む団体に1000万ドル(約10億8000万円)を寄付すると表明している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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