「Blackout Tuesday」の人種差別抗議キャンペーン、ハッシュタグの濫用に懸念の声も

Carrie Mihalcik (CNET News) 翻訳校正: 編集部2020年06月03日 07時57分

 人種差別への抗議と黒人コミュニティーへの連帯を示すためのキャンペーン「Blackout Tuesday」が米国時間6月2日にインターネット上で行われたが、その影響で「Instagram」をはじめとする複数のSNS上に、膨大な数の黒く塗りつぶされた画像を含む投稿が溢れた。これに対し、人権活動家などの間からは、投稿する際に「#BlackLivesMatter」や「#BLM」というハッシュタグを使わぬように求める声が上がった。人々が懸念しているのは、これらのハッシュタグで本来伝えられるべき重要なメッセージが埋もれてしまうことだ。

Blackout Tuesdayに参加したInstagramページ
Blackout Tuesdayに参加したInstagramページ
提供:Screenshot by CNET

 「注意:『#BlackOutTuesday』に賛同する画像を投稿する場合は、『Black Lives Matter』というハッシュタグを使わないでほしい。このハッシュタグによって絶えず情報が拡散されている。それとは別にこの活動を推進してほしい」と、ダイバーシティとインクルージョンの問題を専門に扱う団体であるGeeks of Colorは米国時間6月2日にツイートした。

他のユーザーも同様の注意を促すツイートを発している。

 George Floydさんが警察の拘束下で死亡した事件を発端に抗議活動が世界中に広がる中、音楽業界は6月2日を「Blackout Tuesday」と称して、通常のビジネスを中断し、人種差別撤廃に思いをはせる日にすることを呼びかけた。同業界以外の多くの人々が、ソーシャルメディアに黒く塗りつぶされた画像を投稿することによって、その呼びかけに参加した。米国太平洋時間6月2日午前9時30分の時点で、Instagramには#BlackoutTuesdayというハッシュタグを使った投稿が1700万件以上投稿されている。

 Instagramは2日、#BlackLivesMatterのハッシュタグを使った黒く塗りつぶされた画像が多く投稿されている問題を認めた。同社は、投稿を編集すればBlackLivesMatterのハッシュタグを削除でき、その投稿はInstagramのハッシュタグページには表示されなくなると述べ、編集した投稿が削除されるまでに最大で10分かかる可能性があると付け加えた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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