カシオ計算機は6月9日、PCやタブレット上で関数計算やグラフ描画ができるオンライン学習ツール「ClassPad.net」を、8月31日まで無料で提供を開始すると発表した。
プランは、無料でユーザー登録不要の「FREE」、無料でユーザー登録が必須の「BASIC」、有料の「PLUS」(8月31日まで無料)の3プランを用意する。
ClassPad.netは、数学計算やグラフ化が直感的に行え、数学や統計のオンライン授業に役立つ学習ツール。動画配信型のオンライン授業や電子黒板を使った授業では、ClassPad.netを用いてグラフや図形を投影することで、板書の時間を短縮できるなど効率的に授業が進められるようになる。また、係数の増減によるグラフの傾きや変化などを動かしながら生徒に見せることで、数学の本質的な理解にも役立つという。
ウェブ会議システムを使った双方向型のオンライン授業では、ClassPad.netを生徒と共有しながら見せることで、事前に投影資料を用意しておいて、それを画面に呼び込むなどの手間が省け、より臨場感のある授業の進行が可能。
授業中に作成したグラフや図形は、URLひとつで生徒との共有も可能となっている。
同社は、電卓のリーディングカンパニーとして、年間2000万台以上の関数電卓を全世界に出荷。関数電卓の開発で培ってきた計算エンジンを応用し、2018年より海外向けにClassPad.netの英語版の提供を開始していた。
グローバルにSTEAM教育(Science, Technology, Engineering, Arts and Mathematics)への注目が集まるなか、国内でもプログラミング教育が必修になるなどといった動向を背景に、今回、オンライン授業や学習でも利用できるよう日本語版の公開を開始したという。
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