日本電気(NEC)は6月3日、官公庁や企業、教育機関向けに、ページプリンタ「MultiWriter」シリーズの新製品「Color MultiWriter 9560C」と「Color MultiWriter 9160C」の発売を開始したと発表した。
希望小売価格は、「Color MultiWriter 9560C」が28万8000円(税別)、「Color MultiWriter 9160C」が25万円(税別)。
いずれも、A3カラーモデルとなっており、個人情報や機密情報を扱う基幹系ネットワークと通常業務を行うOA系ネットワークなど、複数系統のネットワークに同時接続する機能を強化しているのが特徴。ネットワーク分離によるセキュリティ強化を進める官公庁や企業での運用に適しているという。
さらに、無線LANへの対応により、PCやスマートフォン、タブレットなどのモバイル端末との接続/印刷が可能となっている。なお、オプションのセカンダリーイーサネットカード追加時は、有線LANで2系統の接続が可能。さらに、オプションの無線LANアダプタを追加することで、最大3系統のネットワーク接続が可能となる。
なお、オプションのICカードリーダーや認証アダプタの利用により、プリントジョブサーバーや認証サーバーが不要なサーバーレス認証印刷にも対応できる。
また、従来製品と比べてトナー容量を約3倍、スタータートナー容量を約2倍に増量(「Color MultiWriter 9110C2」と「Color MultiWriter 9560C」の比較)。使用目的に合わせてトナー削減量を1%刻みで設定できる「トナー節約」機能を搭載したことで、トナー使用量の細かい調整が可能となっている。
細線や写真画質を自動で補正する「自動補正」機能も追加され、印刷画質が向上。印刷速度は最大35頁/分と従来比約9%向上している。
同社によると昨今、情報セキュリティに関するガイドラインなどにより、官公庁や企業、医療・教育機関などでは、基幹系ネットワークとOA系ネットワークの分離によるサイバ−セキュリティ対策が進んでいるという。また、流通・サービス業の接客フロアなどでは、モバイル端末利用現場における無線LAN 環境構築の必要性も高まっている。
同社では、2019年2月発売のA3モノクロモデル、5月に発売したばかりのA4カラー「Color MultiWriter 7700C」23万7000円(税別)、A4モノクロ「MultiWriter 7200」16万円(税別)に続き、今回のA3カラーモデルの投入により、A3/A4・カラー/モノクロの4カテゴリーで複数系統のネットワーク同時接続や無線LAN対応を可能とするモデルをそろえた。
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