TwitterがブラジルのJair Bolsonaro大統領のツイート2件を削除した。削除されたツイートには、大統領が新型コロナウイルスの感染拡大を防止するためのソーシャルディスタンス(人との距離をとること)や隔離に疑問を投げかけている動画が含まれているとされ、同社が健康に関する誤った情報に対して強い姿勢で対応していることを示している。
Twitterは、同社の規則に違反する政治家の一部ツイートは公共の利益のため残しておくが、身体的危害もしくは暴力を引き起こしかねないツイートは許容しないとしている。Twitterは3月に入り、危害の定義を拡大し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患する可能性を減らすため、世界や地域の保健当局が推奨する事項を否定するツイートを削除するようユーザーに求めた。ソーシャルネットワークに対しては、健康に関する誤った情報の拡散を防ぐ取り組みが十分ではないとの批判が寄せられている。
Twitterの広報担当者は、新型コロナウイルスに関する誤情報を拡散する恐れがあることから、ブラジル大統領のツイートを削除したことを認め、「Twitterは最近、規則の拡大を発表し、公共衛生に関する公式の情報を否定するコンテンツや、人々がCOVID-19に感染するリスクを高める恐れのあるコンテンツも対象に含めた」とした。
2件のツイートは削除済みのため、米CNETは動画を確認できなかったが、BuzzFeed Newsによると、抗マラリア薬のヒドロキシクロロキンをCOVID-19の治療に使うことを推奨するような内容も含まれていたという。
BuzzFeed Newsは、大統領が動画の中で「人々から聞いているのは、仕事をしたいということだ」「ブラジルは立ち止まるわけにはいかない。さもなくばベネズエラのようになる」と語ったとも伝えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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