Appleが2021年にインド国内では初となる小売直営店をオープンする計画を進めている。同社最高経営責任者(CEO)を務めるTim Cook氏が米国時間2月26日、カリフォルニア州クパチーノで開かれた年次株式総会で明らかにした。また同氏はAppleがインド市場向けのオンラインストアを2020年にオープンする予定であることも明かした。
インドでの出店に時間がかかったのは、Appleが地元企業と提携することなくインドでの営業許可を求めていたためだと、Cook氏は株主らに説明した。「われわれが、相手にとって非常に良い小売パートナーになるとは思わない。自社のやり方で物事を進めたいと考えている」(Cook氏)
Cook氏は、人口が世界で2番目に多いインドについて活力と人口構成の点で比肩するもののない市場とし、インドで提供される機会を「大いに信じている」と述べた。
株主総会は、Apple本社敷地内にあるスティーブジョブズシアターで開かれた。動画配信や音声配信は行われず、株主と幹部が入る会場に、報道陣の立ち入りは許されなかった。
Cook氏は2019年度の研究開発について、Appleが160億ドル(約1兆7700億円)を超える資金を投じたが、そのほとんどは米国内での取り組みに対するものだったと説明。一方、企業買収については14件の買収を完了し、小売直営店の新規開店数が7店舗であったことを報告。同氏はまたダイバーシティ&インクルージョンを促進するためのAppleの取り組みに触れ、Appleが米国で雇用した人材の半数以上が、少数派グループ(underrepresented group)に属していると述べた。
株主らから、同社に一部影響を与えている新型コロナウイルス「SARS-CoV-2」に関する質問は出なかった。Appleは2月に入り、新型コロナウイルスが中国の顧客からの需要と中国国内での生産能力の両方に影響を及ぼしていると述べていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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