Google傘下の動画配信大手YouTubeが米国で展開するテレビ番組ストリーミングサービス「YouTube TV」が、Appleのアプリ内決済システムの利用をやめる。これによりGoogleもまた、「iOS」アプリに組み込まれた決済システムから手を引く大手テクノロジー企業として名を連ねることになる。Appleの決済システムに対しては、手数料や、組み込まれることによってAppleの独自サービスに競争上の強みを与えることめぐり、以前から不満の声が上がっていた。
YouTubeの広報担当者は声明で、「YouTube TVはもう、iOS上のアプリ内購入に対応しない」「AppleはこれからもYouTubeの重要なパートナーであり、YouTubeのユーザーは今後もiOS端末でお気に入りのコンテンツを楽しめる」と述べた。
Appleはコメントの依頼にすぐには応じなかった。
YouTube TVはカスタマーサービスの電子メールで会員に対し、3月13日にApple経由の決済を打ち切ると通知した。Apple経由で月々の会費を支払っているアカウントは、新たな決済方式が設定されなければ、3月13日以降の最初の請求日をもって自動的に停止される。
YouTube TVは月額49.99ドル(約5500円)で、サブスクリプションサービスとしては高額だ。
YouTubeの決定はNetflixやSpotifyの動きに続くものだ。両社は「iPhone」や「iPad」向けアプリを通じた支払いの新規受け付けを停止している。Appleは通常、iOS版アプリからサインアップした会員について、1年目はサブスクリプション売り上げの30%を手数料として徴収し、2年目以降は15%を徴収している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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