フィットネスウォッチを着用することと、実際に健康を維持することの間には、かなりの隔たりがある。毎月の会費を払いながら全く利用していない、筆者のスポーツジムのメンバーシップがその証だ。
Appleが米国時間1月23日に発表したジムとの新たなパートナーシッププログラム「Apple Watch Connected」は、「Apple Watch」のアクティビティーデータをジムの奨励プログラムと連携させることにより、ジムでのワークアウトとApple Watchの着用をより密接に結び付けることを目的としている。Apple Watch Connectedは、Apple Watchとジムのフィットネスマシンを接続するGymKit技術の延長線にあるプログラムで、初期パートナーであるOrangetheory、Crunch Fitness、YMCA、Basecamp Fitnessは、Apple Watchのアクティビティーによって獲得したポイントに対して、さまざまな特典を用意する。
Appleは、ジムとのパートナーシップを既に発表しており、Orangetheoryには既に、Apple Watch対応のフィットネスアクセサリを提供している。また、2017年にリリースされたGymKitでは、カーディオ(有酸素運動)マシンを巨大な拡張フィットネストラッカーとして使用することにより、Apple Watchとさらに密接に連携できるようになっている。
Appleの健康向けフィットネス担当シニアディレクターを務めるJay Blahnik氏は、ニューヨークで開かれた会見で、その仕組みの概要を示した。ユーザーはアクティビティーによって慈善活動に寄付することができ、YMCAでは、子供向けの水泳プログラム提供に向けて獲得ポイントを利用できる。また、ジム会費の割引に充てることもでき、Crunchでは1週間ごとのアクティビティー課題を達成したApple Watch所有者に、3ドルの割引を提供する。Apple Watchを手に入れるために使うことも可能で、Basecampでは会員に「Apple Watch Series 5」を提供し、フィットネス目標を達成することによって長期会員がその料金を相殺できるようにする。
Apple Watch Connectedプログラムは少数のジムで始まり、2020年のうちに規模を拡大していく予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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