ロボティクス・サービス・プロバイダーのQBIT Roboticsは11月12日、経済産業省が立ち上げた「ロボット実装モデル構築推進タスクフォース」の趣旨に賛同し、参画すると発表した。
ロボット実装モデル構築推進タスクフォースは、内閣府、厚生労働省、文部科学省、経済産業省が7月に合同で取りまとめた「ロボットによる社会変革推進計画」に則り、経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構が設置。
ユーザー側が既存の業務プロセスや施設環境などを見直すことを前提とした「ロボットフレンドリーな環境」を検討し、その環境から導かれる共通ファンクションに基づき、ユーザーとシステムインテグレーターなどが協力して取り組む場になるという。
また、同取り組みを通じて、人手不足への対応などが喫緊の課題となっている施設管理、小売・飲食、食品の3つの分野にフォーカスをあて、ロボット実装モデルを創出する。
創出されたモデルを業界内はもちろん、類似業界にも横展開していくことを目指しており、今後人手不足に苦慮する企業などが幅広くロボットを導入していくための基礎を構築するという。
今年度末を目途に、3分野のロボット実装モデルを取りまとめて公表する予定。QBIT Roboticsは主に、小売・飲食分野におけるロボット実装モデルの検討・構築を担当する。
同社ではこれまでも、飲食業、鉄道/運輸、アミューズメント業など各種サービス業に対し、深刻化する人手不足への解決策のひとつとして協働ロボットの活用を進めてきた。実際に、AIと協働ロボットを用い、調理補助や接客を行えるロボットサービスを開発して提供している。
こうしたロボットサービスの導入経験や提案経験を通し、現在のロボット環境や法整備に対する問題意識を以前から抱いていたという。
そこで、同取り組みへの参画を機に、多くのユーザー企業やロボットメーカーと、より深くより実現的にロボット活用への対話・検討を実施。企業の壁を超え、同取り組みに参画するメンバーとともにロボット実装モデルを創出し、サービスロボットの普及を目指す。
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