「iPhone 11」と「iPhone 11 Pro」は、完全な防水ではないが、コーヒーをこぼしたり、プールに浸したりするくらいなら耐えられる。だが、実際にはどのくらい深く沈めても大丈夫なのだろうか?
Appleによると、iPhone 11の耐水等級はIP68だ。これは、水深2mまでで最長30分耐えられるという意味だ。iPhone 11より高額なiPhone 11 ProとiPhone 11 Pro MaxもIP68だが、より深く潜れる。水深4mで30分だ。
公式な等級は別として、これらのスマートフォンがどこまで潜れるかを見てみたくなった。
われわれは2018年、「iPhone XR」と「iPhone XS」を塩水でテストし、これらのスマートフォンの耐水性に驚いた。iPhone XRが浸水したのは、公式等級の8倍の深さでだった。一方のiPhone XSは、スピーカーの音が少し小さくなった以外に目立つ損傷はなかった。
今回はさらに厳しい環境での耐性を確認するため、iPhone 11とiPhone 11 Proをさらに深く沈めたいと考えた。Sofar Ocean Technologies(旧OpenROV)の協力の下、われわれは新品のiPhone 11とiPhone 11 Proを水中ドローン「Trident」にセットした。このドローンは、水深100mまで潜ることができ、スマートフォンで操作できる。われわれは、ある肌寒い秋の日に、カリフォルニア州のモントレー湾にTridentを沈め、2台のiPhoneに何が起こるかを観察した。
テストの一部始終と、ドローンが撮影した壮大な水中映像は以下の動画でご覧いただける。
われわれは最初の潜水で、iPhone 11 ProのAppleによる公式等級である「水深4mに30分間」をテストしたかった。iPhone 11の水深レベルはその半分なので、この安い方のスマートフォンに何が起こるか予測できなかった。
30分後、ドローンを水面に引き上げ、2台のスマートフォンを糸くずの出ない布で拭いた。2台とも画面は表示でき、カメラのレンズは前後ともにくもっていないことが確認できた。
ボタンとスピーカーも稼働した。水に沈める前に録音した音声ファイルを再生したところ、iPhone 11は少し浸水したように聞こえ、iPhone 11 Proは少し音がひずんだが、iPhone 11よりは大きな音で再生できた。
2回目は、ボートを湾の中心付近まで進め、水深を1回目の2倍の8mにした。時間は1回目と同じ30分だ。Tridentの正面に設置したカメラのお陰で、スマートフォンの画面に異常がないかどうかライブで確認できた。
異常は起きなかった。30分後、2台ともタッチスクリーンは機能し、カメラではくもりや水の侵入の痕跡なしに写真を撮影でき、スピーカーからも音が出た。またしても、iPhone 11の音はiPhone 11 Proより小さくなった。
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