ドア錠をスマートフォンで開閉可能にするスマートロック製品は、セキュリティ強化よりも利便性向上の面で恩恵を感じることが多い。特に、解錠に必要な電子鍵データを友人などへ渡せる鍵共有機能は便利だ。しかし、スマートロックによっては、専用アプリをあらかじめインストールしておかないと鍵データが受け取れなかったり、解錠できなかったりして、使ってもらいにくいこともある。
そこで今回は、専用アプリなしでも解錠可能なスマートキー「JIIPKEY」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
JIIPKEYは、ドアの内側にあるサムターン部分と交換して取り付けるスマートロック。解錠するには、人間の耳に聞こえない特別な音「SoundKey」をスマートフォンで再生する。SoundKeyは使い捨て鍵なので、何らかの方法で録音されてもその後は解錠に使えない。
SoundKeyは、JIIPKEY用アプリで生成するのだが、一般的なフォーマットの音声ファイルになっていて、メールやテキストメッセージでの共有が容易だ。SoundKeyを受け取った人は、JIIPKEY用アプリを使う必要もなく、SoundKeyを再生すれば解錠できる。
共有するSoundKeyは、使用可能なユーザー数や有効期限を設定しておける。必要に応じて、任意のタイミングで無効化することも可能。
ドアの外側に設けられている鍵穴は変更されないため、既存の鍵も使い続けられる。スマートフォンが手元になかったり、JIIPKEYのバッテリが切れている場合なども安心だ。暗証番号を入力して解錠するためのタッチパッドも、オプションで用意されている。
アプリは、リモート施錠&解錠、オートロック、施錠&解錠操作の通知といった機能も備える。電源は単3形電池4本。これで3650回、つまり1日10回操作する条件で1年間使えるという。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間11月8日まで。目標金額の1万ドル(約107万5000円)に対し、記事執筆時点(日本時間9月24日16時)で2696ドル(約28万9,901円)の資金を集めている。キャンペーン期間はあと44日ある。
JIIPKEYの紹介ビデオ(出典:Kickstarter)
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