Canalysは、世界5Gスマートフォン市場に関する調査結果を発表した。それによると、2023年における5Gスマートフォンの出荷台数は7億7400万台に達するという。これはスマートフォン全体の51.4%に相当し、この年に4Gスマートフォンを初めて上回る。
5Gスマートフォンは2019年に初めて発売され、2023年までの5年間で累計出荷台数は約19億台と見込む。その間の年平均成長率(CAGR)は179.9%。各年の予想出荷台数は以下のとおり。
全スマートフォン出荷に対する5Gスマートフォンの割合は、2019年の0.9%から着実に高まり、2023年には51.4%となり、4Gスマートフォンを超える。割合の推移は以下のとおり。
Canalysは、政府による後押しが5Gスマートフォンの普及を加速するとしており、中国と米国でその効果が顕著に表れるとした。2023年の5Gスマートフォン地域別出荷台数は、中国が2億6300万台、全体の34.0%を占めトップ。これに、北米の1億4500万台(18.8%)、アジア太平洋地域の1億3500万台(17.4%)が続く。そのほかの地域は、欧州が1億2300万台、中東およびアフリカ(MEA)が5400万台、中南米が5400万台という予測。
中国では、政府が5Gを協力に推進するとともに、通信キャリアも盛んに投資している。また、華為技術(ファーウェイ)、OPPO、小米(シャオミ)、ZTEといったメーカーも積極的だ。たとえば、キャリアは2019年に50億ドル(約5419億円)を5G分野に投資し、7万局から9万局の5G基地局を建設するという。
中国で出荷されるスマートフォンのうち、5G対応モデルの割合は2020年時点で17.5%。これが2023年には62.7%まで上昇する。
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