Uberは、上級幹部2名が退職することを認めた。最高執行責任者(COO)のBarney Harford氏と最高マーケティング責任者(CMO)のRebecca Messina氏だ。同社のチームを統合し、各チームのリーダーを最高経営責任者(CEO)であるDara Khosrowshahi氏の直属とする狙いがあるようだ。
Khosrowshahi氏は米国時間6月7日、従業員宛ての電子メールで「私はより直接的に実務に携わり、リーダーらがリアルタイムで問題を解決できるようにする」と説明した。米CNETはそのメールを確認している。
Uberは5月に上場したが、株式市場ではこれまで不安定な1カ月となった。
Harford氏は2017年にUberに加わり、2018年1月にCOOに就任した。Khosrowshahi氏が数カ月にわたってスキャンダルが続いた同社の軌道修正に取り組んでいる最中だった。両氏はオンライン旅行サイトExpediaで、数年間共に勤務していた経歴を持つ。
Harford氏は2018年7月、Uberで女性と有色人種に関する無神経な発言をしたとして非難されたが、COOにとどまり、指導を受けて「自分の盲点を克服したい」と述べていた。
Khosrowshahi氏は7日、従業員宛て電子メールの中で、実務に直接携わるという自身の新しいアプローチを採用するにあたり、COO職は「もはや意味をなさない」としてHarford氏との同意を得たと述べた。
Khosrowshahi氏は、「Barney(Harford氏)は才能あるビジネスマンで、新規株式公開(IPO)に至るまでの舵取りに貢献してくれたことは感謝してもしきれない」と述べている。「個人的に、私は彼の戦略的精神、分析的才能、当社のミッションに対するゆるぎない情熱と尽力を高く評価している」(Khosrowshahi氏)
Messina氏の退任も組織再編の一環のようだ。同氏は2018年10月にUberに入社した。Khosrowshahi氏は電子メールの中で、マーケティング、コミュニケーション、ポリシーのチームを1つに統合し、Uberのコミュニケーションおよびパブリックポリシー担当シニアバイスプレジデントのJill Hazelbaker氏が統括すると説明した。
Khosrowshahi氏は、「これに伴い、Rebecca(Messina氏)は次に進むということで、彼女と私は合意した」としている。
また同氏は、「このような別れと変化を発表するのに適した時などあるはずがない」とし、「しかし、IPOを終えた今が組織を簡素化し、将来に向けて体制を整える良い時期だと感じている」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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