サムスンとAMDが、AMDのGPU技術「Radeon」を利用して、モバイルグラフィックスシステムを共同開発することになった。
両社はこの複数年にわたる提携を通じて、「高度なグラフィックス技術とソリューション」を開発するという。AMDが米国時間6月3日に明らかにした。
このグラフィックスシステムは、スマートフォンなどのモバイルデバイスが対象で、高性能と超低消費電力を実現する。
Radeonグラフィックスシステムは、すでにさまざまなPC、ゲーム機、クラウド、高性能コンピューティングに利用されていると、AMDの最高経営責任者(CEO)Lisa Su氏は述べている。
一方、サムスンのシステムLSI担当責任者であるInyup Kang氏は、「AMDとの提携により、将来のモバイル利用に適した画期的なグラフィックス製品とソリューションを市場に投入できるようになる」と語った。また、「AMDと協力しながらモバイルグラフィックス技術のイノベーションを促進する」ことが、「未来のモバイルコンピューティングを次のレベルに引き上げる」とも述べている。
今回の提携では、サムスンがAMDに対し、Radeon技術のライセンス料と使用料を支払うことになる。AMDは、Radeon DNA(RDNA)アーキテクチャーをベースとした独自のグラフィックスに関する知的財産をサムスンにライセンス供与する予定だ。
サムスンはまた、将来リリースするすべてのモバイル向けシステムオンチップ(SoC)製品にRadeonのグラフィックスシステムを搭載するという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス