NVIDIAは、「Quadro RTX 5000」をはじめとする「Turing」アーキテクチャ採用のモバイルGPU「Quadro」をComputexで発表したが、それに付随して発表されたパートナーシステムは通常ほど多くはなかったかもしれない。しかし、それが特殊なクリエイター向けの高額なシステムであることを考えれば、「多い」の定義は変わってくる。NVIDIAの新しいプラットフォーム「NVIDIA Studio」を搭載する最初の17の製品を提供するのは、RazerやAcerなどだ。
新しいQuadro RTX 5000を搭載するノートPCは、コンシューマー向けの「GeForce GTX 2080 Max-Q」に16GBのRAMを装備したワークステーションクラス版であり、これによってメーカー各社は初めて、それだけの処理能力を備えるチップを「Max-Q Design」のノートPCに搭載できるようになる。つまり、10ポンド(約4.5kg)もする「Windows」システムや、「MacBook Pro」を、オンサイトでのビデオ編集のために持ち歩く必要はなくなる。また、写真家にとっては、必要なWindowsの10ビットのカラーサポート(すなわち「Photoshop」)がついに本当にポータブルなマシンで利用できるようになることを意味する。
Razerは、有機ELディスプレイ搭載の「Blade 15 Advanced」と「Blade 17 Pro」のハイスペックモデルである、「Blade 15 Studio Edition」と「Blade Pro 17 Studio Edition」を提供する予定だ。ともにカラーはMercury Whiteで、RAMは32GB、NVMe SSDは1TBに拡大される。17インチ版は、プロセッサもIntelの「Core i9-9880H」にアップグレードされるほか、新しい120Hzの4Kディスプレイが搭載される(17インチの有機ELパネルはまだ提供されない)。Razerが自社のノートPCにQuadroプロセッサを採用するのはこれが初めて。
Razerは価格や発売時期を明らかにしなかった。
一方Acerは、4月に発表したプロ向けの「ConceptD」シリーズを始めてアップデートする。「ConceptD 7」は「GeForce RTX 2080」に代わってRTX 5000を搭載する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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