Amazonは、人間の感情を読み取ることのできるヘルス、ウェルネスデバイスを開発中だと報じられている。
Bloombergが入手したAmazonの社内文書には、人間の感情を認識できる音声駆動のウェアラブルデバイスについて説明されている。このデバイスは腕に装着するもので、スマートフォンアプリと連動し、マイクを使ってユーザーの音声を基にその人の感情を識別するようだ。Bloombergによると、この技術は、いずれ人間がより適切に他人と交流できるよう支援するものとなる可能性があるという。
Amazonはコメントを控えた。
このプロジェクトがどの程度進んでいるのかは不明だ。開発コード名は「Dylan」だとされている。Bloombergは、「このプログラムに詳しい」匿名情報筋の話として、プログラムのベータテストが進行中だと報じているが、このテストにウェアラブルデバイス、感情検出ソフトウェア、あるいはその両者が含まれているかどうかは明らかではない。
Amazonは2018年10月に、ユーザーの身体的または感情的状態に対する「Alexa」の認識制度を高めるような方法を記述した特許を取得している。米特許商標庁(USPTO)によって公開されている図には、Alexa搭載端末に話しかける女性が描かれている。音声アシスタントのAlexaは、風邪の症状を読み取り、チキンヌードルスープのレシピや咳止めドロップの注文を女性に提案している。
この技術が完全に実現されれば、セキュリティやプライバシーに関する懸念が浮上する可能性もある。Amazonはこれまでに、顔認識技術「Rekognition」に関して批判を浴びている。米国時間5月22日の株主総会では、Rekognition技術の政府機関への提供を禁止するよう求めていた株主2名の提案が否決された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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