セレブが所有する音楽ストリーミングサービス「TIDAL」が、米大手通信事業者の後ろ盾を得た。
Sprintは米国時間1月23日、TIDALの株式33%を取得すると発表した。TIDALは、ラッパーのJay Zが運営していることで有名なサービス。
TIDALの3分の1を取得したことにより、Sprintは同サービスと、他では提供されていないアーティストのコンテンツを、全米で計4500万人の顧客に提供できるようになる。Sprintの最高経営責任者(CEO)であるMarcelo Claure氏がTIDALの取締役会に加わるが、同サービスは引き続き、所有者であるアーティストらによって運営されるという。
TIDALは長い間、登録者数では「Spotify」や「Apple Music」といった競合サービスに後れを取ってきた。一方のSprintも、米大手通信事業者4社の中では4番手に位置している。しかし、顧客にTIDALを提供することによって、Sprintはユーザー数を増やせる可能性がある。TIDALは、既に高いストリーミング性能を誇り、Beyonceの「Lemonade」やKanye Westの「The Life of Pablo」などの独占配信も手掛けたことがある。
「Sprintは、アーティストがファンと直接交流し、共有の可能性を最大限に引き出せるように、クリエイティブ業界に変革をもたらしたいというわれわれと同じ目標を共有している」とJay Zはコメントしている。
月額10ドルで提供される登録制音楽サービスの成長は、一時は低迷した米国音楽業界の収益回復に概して貢献している。
一方、無線通信事業者は、新規顧客の獲得と既存顧客の維持に有効な手段を絶えず模索している。例えば、Sprintはこの数カ月間で、同社ネットワークの品質改善を宣伝するとともに、店舗を「Pokemon GO」のハブにしたり、100万人の学生に端末を無料配布したりしている。
米CNETはSprintに詳しいコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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