率直に説明する: バッテリ過熱の原因に関するサムスンの説明は曖昧なものだった。次からはもっと率直に、そして具体的に説明しなければならないだろう。
「サムスンは過ちを認めたうえで、なぜこれが全製品の問題ではないのかを説明する必要がある。今回の件から立ち直ることは可能だが、そのためにはある程度の透明性が必要だ」(Blanchard氏)
米CNETはGalaxy Note7が発火する原因を突き止めようとしたが、確定的な結論は得られなかった。サムスンなら解明の糸口をつかめるかもしれない。
Galaxyシリーズにさらに注力する: 今回のトラブルを受け、サムスンは次の新型スマートフォンで世間をあっと言わせることが、いっそう重要になる。これまでの経緯からすれば、次期端末の製品名は「Galaxy S8」で、発表は2017年前半になるだろう。
サムスンは今回の件の記憶をぬぐい去るべく懸命に努力しなければならず、今後の製品の安全性について、ある程度の攻撃や追及に耐えなければならなくなるはずだ。しかし、画期的なデバイスがこれまで以上に必要になる。
Galaxy Note7の問題でGalaxyの名に傷が付いたという見方もできるが、過去6年間で莫大な費用をつぎ込んできたこのブランドをサムスンが廃止するとは考えにくい。
「サムスンはこれまで相当な額を投資してきた。メインの最高機種であるGalaxy Sシリーズは影響を受けない」。こう語るのは、Current Analysisでコンシューマー製品を担当しているAvi Greengart氏だ。
同氏をはじめとするアナリストらは、Noteシリーズの大きな差別化要因であるスタイラスが、Galaxy Sシリーズに搭載される可能性を指摘している。
Noteブランドを廃止する: ここで挙げたなかでも群を抜いて思い切った一手だ。サムスンは損失を切り捨て、Noteブランドを抹消しなければならないだろう。
これは言うほど簡単なことではない。Noteシリーズは今回の問題があるまで成功しており、大型スマートフォンというトレンドはサムスンから始まったものだからだ。しかし、Noteブランドは取り返しがつかないほど傷ついてしまった。「Ford Pinto」が、追突されて炎上するという問題を思い出してみればいい。40年後の今でも笑いものになっている。
「Galaxy Note8」は人々に何と言われるだろうか。「今度のは爆発しないよ!」ということになるだろう。
今回のケースで、Galaxy Note7の記憶を風化させるには、新しくやり直すのがベストかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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