Ankerは、モバイルバッテリやUSBケーブルなどスマートフォン・タブレット関連で多くの販売実績を持つ。元Googleのサーチエンジニアによるベンチャー企業としても知られている。
純正品とサードパーティ製品の品質やサポートの隔たりに気づいたことをきっかけに起業したことから、品質とサポート、価格の両立を理念として掲げており、ユーザーからの信頼も厚い。オンラインを中心に販売してきたが、最近では量販店にも展開している。
アンカー・ジャパン 代表取締役の井戸義経氏は「(オンライン販売による)単に中間マージンの中抜きや大量購買のスケールメリットだけで、価値を提供することはできない。Eコマースだからこその価値を作り出せるかどうか。ユーザーの声を品質改善や新製品に生かすかは、メーカーそれぞれで考えが異なる。私たちは、世界中の声に学ぶことをどのブランドよりも追求したい。コールセンターをアウトソースせず、訓練された担当が、1件1件のメールに対応する。それを製品開発部門が迅速にアクションにつなげていく。インターネットの時代に、どうしたら一番ユーザーに応えられるかを考える、インターネットネイティブなメーカー」とアピールした。
Ankerはすでに6月に家電事業への参入を発表し、ロボット掃除機やコードレス掃除機、オイルディフューザーをリリースしている。今回、改めて家電の新ブランドを立ち上げた理由について、「6月の発表はこの新領域が、どれだけ成長できるか図りたかった」と説明。ある程度、今後の成長のめどがついたことをうかがわせた。
さらに、今後Amazon.comの音声アシスタント「Alexa」に対応した新製品を2017年にリリースすることを明らかにした。「スマートホームの領域は、米国では大きな流れ」という。
井戸氏は「特定の製品カテゴリのメーカーとは思っていない。事業構造を臨機応変に作り替えていきたい」と説明する。2017年度の売上げは、米国では20~30億円、日本では7~8億円を目指す。
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