IBM、Ustreamを買収--狙いはクラウド、マーケティング、アナリティクス - (page 2)

Larry Dignan (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 湯本牧子 吉武稔夫 (ガリレオ) 編集部2016年01月22日 11時03分

 IBMのVideo Services部門はゼネラルマネージャーのBraxton Jarratt氏が統括する予定だ。

IBMのVideo Services部門はゼネラルマネージャーのBraxton Jarratt氏が統括する予定で、その構成図
ゼネラルマネージャーのBraxton Jarratt氏が統括するIBMのVideo Services部門の構成

 基本計画において、IBMは自社のさまざまなサービスやテクノロジを利用する業界をターゲットとする従来どおりの態勢で臨む。Ustreamは、ウェブ配信、基調講演、トレーニング、教育、顧客対応などのさまざまな動画配信技術を提供する予定だ。

 IBMは、Ustreamを非構造化データの一大集積所と見なすことで、ゆくゆくはこれを自社のビッグデータ関連事業、そしておそらくは「Watson」に活用する計画だ。

 IBMの声明によると、同社は「クライアントがライブ動画やオンデマンド動画の取り込みや保存、管理を容易にし、アナリティクスを通じてそれらの機能を強化し、著作権管理や言語機能を適用するほか、世界中で一貫した配信を可能にする」クラウドビデオプラットフォームを開発中であるという。

 また、UstreamはAPIと開発者ツールを使用しているが、これらは1つのサービスとしてIBMの「Bluemix」プラットフォームに組み込まれる予定だ。全体的な考え方としては、企業向けクラウドアプリによって動画が十分に利用できるようになることだ。

 また、IBMは、Ustreamを自社のマーケティングツールと結びつける予定だ。Ustreamは、マーケターがリードを集めて自動化し、ブロードキャストを管理できるようにするツールを装備している。また、Ustreamには「Align」と呼ばれる内部コミュニケーションバージョンが規模の大きなライブビデオストリーミングとともにある。

 Ustreamの最高経営責任者(CEO)であるBrad Hunstable氏はIBMにとどまると見られている。同氏は、動画がビジネスにおける「コミュニケーションで好まれる形式」となってきていると述べる。IBMは明らかに同意見で、企業は、カスタマイズや分析が可能で売り上げを伸ばせる資産として動画を管理する必要があることを、そうした業務を通じて納得するようになるだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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