5Gの高速化の技術展示では非直交多元接続(NOMA)の伝送実験が展示された。すでに発表されている技術であるが、既存周波数帯を高速化するもの。電波の強弱で重畳し、高くなった端末側の処理能力を活用して重畳された部分を分離する。今回、端末側のチップセットベンダーも共同実験に加わったことで、端末側とセットで開発すべき技術開発が進むことも期待される。
低遅延のデモでは、ヘッドマウントディスプレイを用い、200ms、50ms、5msと3段階で遅延を確認できた。将来の遠隔医療などには、遅延のない伝送特性が必要ということがよくわかった。
遅延のないネットワークを実現するためには、5Gの無線区間が非常に遅延のないシステムであることに加え、サーバを5Gネットワークに近づけるといった対応も必要になるという。
非常に高い周波数帯を活用する際に必要なのは伝搬特性の把握だ。超多素子アンテナを使って電波の到来方向などを計測し、反射などの特性を把握してノウハウを蓄積していく。壁面の反射ひとつとっても、壁面の表面の状態で大きく変わるため、超多素子アンテナを使った計測は欠かせない。
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