【レビュー】iPhone 5sからiPhone 6 Plusへ(4)--コーナリングとハンドリング - (page 2)

ハンドリングはかなり難易度高し

iPhone 6 Plusを右手で握ってみたところ。親指のリーチの問題から、片手で利用するのは少し難しいのが悩みだ
iPhone 6 Plusを右手で握ってみたところ。親指のリーチの問題から、片手で利用するのは少し難しいのが悩みだ

 さて、眺めても握っても楽しいiPhone 6 Plusだが、ハンドリングの方は難しい。確かに角が落とされ薄くなり、幅が大幅に広がったiPhone 6 Plusも筆者の手でかろうじて握ることはできる。しかしこれを片手で「操作」しようとすると無理がある。

 このボディと筆者の大きくない手では、iPhone 6も、片手では操作が難しい。そのため、どうせ両手なら、と大きな画面のiPhone 6 Plusを選択するに至った。

 具体的に、どう操作しにくいのか。

 右手で持つ際に、文字入力やホームボタンの操作を想定して、端末の下寄りをグリップする。すると、大きな画面であるため、筆者の親指のリーチは画面の中央右寄りまでにしか及ばない。ホーム画面を例に取れば、筆者の場合、ドックに加えて、1辺あたりアイコン4個の二等辺三角形分しかリーチがないのだ。

 それを見越して、iPhone 6/iPhone 6 Plusでは、ホームボタンを2度タッチすると、画面全体が手前に半分たぐり寄せられ、届かなかった上半分の画面を操作できる機能が備わっている。しかしいくらたぐり寄せたとしても、やはり中央左寄りまでは親指が届かないため、なかなか悩ましい。

 また文字入力は、日本語キーボードから英語キーボードに切り替えようとするとき、左下の地球儀マークに届かないため、これまた難儀することになる。ATOK for iOSのテンキーは、iPhone 6 Plusでは右寄り、左寄りを選択できるため、片手でのフリック入力は行うことができるようになった。これは、テンキーからの英字入力をマスターした方が良さそうだ。

 ただ、iPhone 6 Plusには、ランドスケープモードが備わっている。iPhoneのように、ホーム画面も含めて、横長に構えて使うことができる機能だ。ランドスケープモードにすると横4列・縦6段から、横6列・縦4段へ切り替わる。もしホーム画面で届かないアイコンがあっても、例えば2段目の1列目・2列目のアイコンなどに届くようになる。

 ちょっととんちというか、小学校の算数の問題のような解決策だが、アイコンに届かないときには横長に持ち代える、という習慣が身につきつつある。

難しいケース選び

 できるだけ親指のリーチを稼ぎたい。しかし端末を落とさないよう、しっかりと握りたい。この1週間、そんな葛藤の中でiPhone 6 Plusを使って来た。自宅やその周辺で落ち着いて使っている分には良いのだが、取材に出かけたり、サンフランシスコから東京へ出張に出かけたりする際だと、落ち着いていられないこともある。

 東京と違ってサンフランシスコの鉄道は何もアナウンスなく15分以上遅れてやってくることもあり、飛行機の時間に間に合わないかもしれない、と肝を冷やすことだってある。ホームや空港を走らなければならないかもしれない。

 そんなときに、どうしてもiPhone 6 Plus上のチケットの情報を確認したいと思うと、やはり片手での操作が必要になる。もちろん、落下させてしまう危険性だって高まるのだ。もう、ここは仕方がない。

「ケースを使おう」

 先日東京へ出張した際に、家電量販店やAppBank Storeなどに立ち寄ってみると、壁やラック一面にiPhone 6/iPhone 6 Plusのケースが並んでいた。しかし筆者がケースを物色した11月上旬のタイミングでは、Apple Storeには、純正のレザー、シリコンのケースに加えて、日本のブランドであるパワーサポートのAir Jacketしか置かれていなかった。

 その他のケースも、11月中旬から出荷などとなっており、あまりチョイスがない状態だったため、パワーサポートのAir Jacketのブラックモデルを手に入れ、装着した。つるつるとした金属のiPhone 6 Plusの上に装着する薄いケースの表面にはラバー加工がされており、生身のiPhoneよりも滑りにくくなっている点がありがたい。また、ディスプレイよりもケースのエッジがやや高くなっていることから、画面を下向きに置いても、画面のガラスが浮いている状態が保たれる点も良い。

 ただ、果たして、これまでのようなスタイルのケースを装着すれば良いのか、という疑問も残る。このあたりは、実際のケースを色々試しながら、最適なものを見つけていくしかなさそうだ。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]