アジア現地駐在員マーケティングレポート

香港で成功するための働き方--日本との3つの違い - (page 3)

白瀧優子(アウン香港マーケティング)2014年11月05日 08時00分

香港でビジネスを成功させるために

 香港でビジネスを興したり、働いたりする場合は、前述のような日本との環境の違いを良く理解しておく必要があります。雇用側、働く側とも、お互いに誤った期待をしていると、「あんなに育ててやったのに裏切られた!」「こんなに働いたのに評価されない!」といった悲しい誤解につながってしまいます。

 どちらの立場においても確実に言えることは、継続的に強みを発信し、ネットワークを広げておくことが重要だということです。

 香港では特に、企業規模や歴史、個人の立場や年齢に関係なく、ニーズに合致する実力さえあれば様々なビジネスを動かすことができます。

 日本企業は、海外に進出してもなかなか日本コミュニティから出られないことがよくありますが、積極的に現地の企業やコミュニティと関わりを持ち、客観的な視点で自社サービスを伝えられるようになると、チャンスが広がること間違いなしです。

【現地の小ネタ】香港のミニバスに乗ろう!

 香港特有の交通機関の1つに、「ミニバス」があります。路面電車である「トラム」は観光客に人気ですが、香港に住んでいると何より便利なのはミニバスです。ルート上であれば、タクシーのように拾うことができ、目的地に近くなったら「降ります」と言えば降ろしてもらえるのです。

  • 香港のミニバス

 16人乗りのミニバスには、緑のバスと赤いバスがあります。緑のバスは公営で、決まったルートを走るので乗り降りがより安心でしょう。主要なバス停にルートと駅の一覧が書いてあります。

 赤いバスは個人に運営のライセンスが付与されているもので、出発点と終着点しか決まってないため時間帯によってニーズの多いルートを選んで走ったりします。

 どちらも運転は粗いですが、地下鉄(MTR)やバスを使うより数倍早く移動できるので、よく行く場所がある場合はミニバスのルートがあるかどうかをチェックしてみるのがおすすめです。

白瀧優子(しらたき ゆうこ)

アウン香港マーケティング

大阪大学法学部卒。大学在学中、ロシアでの海外インターンやカナダ留学、中米バックパック旅行などを経て海外に関わる仕事を志す。

卒業後、国内IT企業で苦手意識のあった営業をあえて経験し、IT業界と日本企業の仕組みを学ぶもやはり違うと判断し、結婚を機に退職して香港へ。

ITと営業の知識、日本人のバックグラウンドを活かしつつ、現地のマーケティングや顧客開拓のできるAUN香港マーケティングに入社、日系・ローカル双方の営業および顧客対応、自社のプロモーションや現地スタッフの採用育成等に幅広く従事。

NY発の教育機関General Assemblyによる3カ月のDigital Marketing Courseを修了し、検索エンジンマーケティングやソーシャルメディアはもちろん、ブランディングの基礎やデータ分析などを学ぶ。最新のノウハウを日々勉強中。


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