デザインには無意味なところがなく、実用的で、幸いなことに上面と底面の両方に通気口がある。ただし、このデバイスはそれほど頑丈というわけではなく、外側のシェルを構成しているプラスチックのパーツが、脆弱な印象を与えている。しかし、決して目障りではないし、エンターテインメント機器として場違いな感じはしない。そして、仮にそうだったとしても、OUYAが小さすぎて、ほとんどの人は存在に気付きもしないだろう。
ホーム画面が表示されるまでには、OUYAの電源ボタンを押してから約30秒、そして「ウーヤ!」という起動時のサウンドロゴを聞いてから2秒かかる。ホーム画面には、「PLAY」「DISCOVER」「MAKE」「MANAGE」の4つのメニュー項目がある。これらのメニューは、大きく明瞭なフォントで、濃いオレンジの背景の上に表示されている。現在はこの背景を変更するオプションは存在しないが、(筆者の眼の健康のためにも)近いうちにこの機能が追加されることを望む。
PLAYを選択すると、ダウンロードしたすべてのゲームが、グラフィック付きのタイル状に表示される。DISCOVERはゲームストアだ。各タイルは、定期的に更新される、選ばれたチャンネルに分類されている。チャンネルの種類は、開発者のお気に入りから、OUYAの一押しまで、多岐にわたる。見つかりにくいゲームを見つけるための検索機能もある(名前を知っている必要がある)。より役に立つのは「GENRES」のセクションで、「RETRO」「PLATFORMER」「APP」「PLAY W/FRIENDS」などのカテゴリごとに、プレイできるソフトウェアを見ていくこともできる。ちなみに、このリストはページの最下部付近にあるのだが、もっと上に配置されるべきだ。
MAKEには2つの機能がある。これはウェブにアクセスしたり、外部からサイドロードしたアプリを起動する場所であり、OUYAでゲームを開発している場合は(SDKをダウンロードすると、OUYAは開発キットとしても利用できる)、そのゲームの最新ビルドはMAKEに置かれる。最後のメニューであるMANAGEには、OUYAのシステム設定項目があるが、その多くはAndroid 4.1のオプションを反映したものだ。
インターフェースは荒削りなもので、あまりプロフェッショナルな出来には感じられない。実際の完成品というよりは、実験や、デザインの方向性を伝えるために、誰かが週末に急いで組んだモックアップのように感じられる。
アプリをダウンロードする際に表示されるオレンジ色のプログレスバーは、それよりもやや濃いオレンジ色の背景の色に紛れて見にくい。複数のダウンロードを順番に待ち行列に入れている場合にあると便利な、ダウンロード中のアプリのリストもない。
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