全部知ってる?「iPhone 5」の標準カメラ機能--プロおすすめアプリ3選も - (page 2)

オプション機能を使いこなす--HDR、パノラマなど

「オプション」をタップすると、グリッド(ガイドライン)とHDRのオン/オフ、パノラマ撮影を選択できる
「オプション」をタップすると、グリッド(ガイドライン)とHDRのオン/オフ、パノラマ撮影を選択できる

 「オプション」をタッチすると、水平に撮るための目安になるガイドラインとなる「グリッド」、露出の異なる写真を合成できる「HDR」が選択できる。ここでは、HDRとパノラマ機能をおさらいしておこう。

 HDRは、撮りたい風景に明るい部分と暗い部分がある時などに役立つ。例えば、この六本木ヒルズの写真は、ビルに露出を合わせると、空の雲が飛んでつぶれてしまう。そこでHDRを使って撮影してみると、ビルも雲もきちんと表現できた。サンプル写真のとおり、夕暮れ時の風景写真などにも有効だ。

  • 実際に記者が撮影した標準モードの写真。上の雲に注目

  • HDRで撮影。色が飛んでいた雲も表現できている

  • 左が普通に撮った写真、右はHDRで撮った写真のサンプル

パノラマ撮影モード。撮影時は両手でしっかり持ち、画面に表示されるガイドラインに従って適切な速度で動かす
パノラマ撮影モード。撮影時は両手でしっかり持ち、画面に表示されるガイドラインに従って適切な速度で動かす

 パノラマは、海や山の風景など広範囲の写真を撮りたいときに便利な機能だ。左から右だけでなく、iPhoneを逆さにすれば右から左、iPhoneを縦にして下から上、横にした状態で天地を返せば上から下、とフレキシブルに撮影できる。

 撮影時は両手でしっかり持ち、画面に表示されるガイドラインに従って適切な速度で動かしていくと、240度までの範囲が1枚の写真として収まる。速すぎたり遅すぎたりすると、内部のセンサが判定して警告してくれる。上手く撮影すれば継ぎ目のないキレイな1枚のパノラマ写真になる。アップルによれば、ジャイロスコープとA6チップ、カメラアプリケーションがしっかりと連係するから可能なのだとしている。

iPhoneを横にしてパノラマ撮影をしたところ
iPhoneを横にしてパノラマ撮影をしたところ

 パノラマモードで撮影時、「もうこの辺でいい」と思ったことはないだろうか。必ずしもガイドの最後まで撮りきる必要はなく、途中でボタンをタッチするか、撮影方向と逆の方向に少しだけ戻すようにiPhoneを動かすと撮影が終了する。両手での撮影が特に重要なパノラマ撮影時には便利な機能だ。

押さえておきたいポイント

  • 風景など、コントラストが強いシーンの撮影にはHDRが有効の場合も
  • パノラマは左右だけでなく上下も撮影可能
  • 両手でしっかりiPhoneを握り、ガイドラインに従って適度な速度で撮影
  • パノラマ撮影を止めたいときは、iPhoneを撮影方向と反対側に戻すと停止する

その他の使いこなし--標準アプリの補正、友達とのシェアに便利な「共有フォトストリーム」

iPhone標準カメラアプリの編集画面
iPhone標準カメラアプリの編集画面

 標準のカメラアプリでも、プレビュー画面の状態から右上の「編集」をタップすると、露出の補正、赤目の修正、トリミングといった簡単な編集が行える。逆光のシーンの補正など、もっと本格的に画像編集がしたいなら、Mac標準のアプリとして知られる「iPhoto」のiPhone/iPadアプリ版(450円)もある。iPhotoでは、フォトブックなどもアプリ上からオーダーできる。

  • iPhotoの編集画面。明るくしたいところだけを指でこすって明度を上げられる

  • 暗く写ってしまった顔だけを明るくできる

 プレビュー画面の下のボタンが表示された状態で2番目のアイコンをタップすると、メールやメッセージで送信したりTwitterやFacebookなどでシェアできる。

 iOSデバイスならではの機能として「フォトストリーム」機能がある。フォトストリームは、iPhoneやiPadなどのデバイスで撮影した写真を自動的に自分のMacやWindows PCにアップロードできる機能として知られるが、単に友達と写真をシェアしたい時に役立つ「共有フォトストリーム」機能がある。お互いにフォトストリーム機能を使用できる環境にあるなら、撮った写真をピックアップして写真を共有したい相手のEメールアドレスを入力するだけで共有できる。なお、共有フォトストリームはiCloudのストレージを使わないため、容量を気にせず共有できて便利だ。

  • 自動的にPCに転送されるのはちょっと……という人も、「設定」-「iCloud」から共有フォトストリームをオンにすればその機能だけを利用できる

  • さまざまな形で共有できる。壁紙の設定も簡単

押さえておきたいポイント

  • 標準アプリでも、写真の回転、自動補正、赤目の修正、トリミングが行える
  • 写真を仲間内に直接送るなら「共有フォトストリーム」も便利

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