「オプション」をタッチすると、水平に撮るための目安になるガイドラインとなる「グリッド」、露出の異なる写真を合成できる「HDR」が選択できる。ここでは、HDRとパノラマ機能をおさらいしておこう。
HDRは、撮りたい風景に明るい部分と暗い部分がある時などに役立つ。例えば、この六本木ヒルズの写真は、ビルに露出を合わせると、空の雲が飛んでつぶれてしまう。そこでHDRを使って撮影してみると、ビルも雲もきちんと表現できた。サンプル写真のとおり、夕暮れ時の風景写真などにも有効だ。
パノラマは、海や山の風景など広範囲の写真を撮りたいときに便利な機能だ。左から右だけでなく、iPhoneを逆さにすれば右から左、iPhoneを縦にして下から上、横にした状態で天地を返せば上から下、とフレキシブルに撮影できる。
撮影時は両手でしっかり持ち、画面に表示されるガイドラインに従って適切な速度で動かしていくと、240度までの範囲が1枚の写真として収まる。速すぎたり遅すぎたりすると、内部のセンサが判定して警告してくれる。上手く撮影すれば継ぎ目のないキレイな1枚のパノラマ写真になる。アップルによれば、ジャイロスコープとA6チップ、カメラアプリケーションがしっかりと連係するから可能なのだとしている。
パノラマモードで撮影時、「もうこの辺でいい」と思ったことはないだろうか。必ずしもガイドの最後まで撮りきる必要はなく、途中でボタンをタッチするか、撮影方向と逆の方向に少しだけ戻すようにiPhoneを動かすと撮影が終了する。両手での撮影が特に重要なパノラマ撮影時には便利な機能だ。
標準のカメラアプリでも、プレビュー画面の状態から右上の「編集」をタップすると、露出の補正、赤目の修正、トリミングといった簡単な編集が行える。逆光のシーンの補正など、もっと本格的に画像編集がしたいなら、Mac標準のアプリとして知られる「iPhoto」のiPhone/iPadアプリ版(450円)もある。iPhotoでは、フォトブックなどもアプリ上からオーダーできる。
プレビュー画面の下のボタンが表示された状態で2番目のアイコンをタップすると、メールやメッセージで送信したりTwitterやFacebookなどでシェアできる。
iOSデバイスならではの機能として「フォトストリーム」機能がある。フォトストリームは、iPhoneやiPadなどのデバイスで撮影した写真を自動的に自分のMacやWindows PCにアップロードできる機能として知られるが、単に友達と写真をシェアしたい時に役立つ「共有フォトストリーム」機能がある。お互いにフォトストリーム機能を使用できる環境にあるなら、撮った写真をピックアップして写真を共有したい相手のEメールアドレスを入力するだけで共有できる。なお、共有フォトストリームはiCloudのストレージを使わないため、容量を気にせず共有できて便利だ。
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