既存のドックやケースに加えて、サムスンはGALAXY S4向けのアクセサリをいくつか新たに用意している。
「S View Flip Cover」(59.99ドル)に対する筆者の感想を述べてみよう。このケースはGALAXY S4の背面パネルを置き換えるものであり、バッテリの上にはめ込んで固定するようになっている。そして、薄いフラップで画面を覆うようになっている。
S View Flip Coverがその他のフリップカバーと大きく異なっているのは、大きな窓が開けられている点である。この窓を通して、かかってきた電話や通知を確認でき、しかもこれらはうれしいことに目立って読みやすい特殊な形式で表示されるようになっている。また、カバーを閉じると画面表示がオフになる。Apple製品から着想を得たかのようなこの機能は、バッテリ電力消費の削減に貢献している。なお、カバーのカラーは7色用意されている。
しかし、避けられたはずの設計上の残念な問題もある。携帯電話の使用時に、同カバーをバッテリカバーの背後にぴったりとつけるように折り返しているとすぐに、携帯電話の前面にフラットなかたちで収まらなくなってしまう。このため、画面表示をオフにするためにカバーを上から押さえなければならなくなる。
また、カメラの撮影時にカバーを背面に折り返すと(ただ開けた状態にしておくのではなく)、透明なプラスチック部分がレンズの前にくるため、意図しない映り込みが発生する場合もある。撮影時にカバーを背面に折り返すというのは、筆者には一般的なユーザーの振る舞いのように思えるため、サムスンはこういったことが予測できたはずだと感じてしまう。
このカバーは残念ながら、後ろに折り返してもスタンド代わりにはならない。このため、ビデオの再生時に携帯電話を立てておけないのが残念だ。それほど頑丈でもなさそうなのに60ドルもする点を考えると、もう少し機能があっても良さそうだと感じた。
サムスンのGALAXY S4は、ライバルのHTC OneとともにAndroid携帯として2強となっており、他の主要OSを代表する携帯電話であるiPhone 5と「BlackBerry Z10」「Nokia Lumia 920」とともに、携帯電話の5強を構成するのは間違いない。
Androidは現在のところ機能的に最も進んだOSであるうえ、GALAXY S4には同OSの機能に加えて、群を抜いて多様なソフトウェアが搭載されているため、そういった機能すべてを使ってみたいと考えている勇敢なスマートフォンユーザーにとって、エキサイティングな携帯電話となっている。
しかし、機能の多さが万人にとって素晴らしさの指標となるわけではない。HTCが誇るHTC Oneは、格段に優れた作りとなっているうえに、はるかに新鮮な、使う気にさせるインターフェースが採用されている。また、テレビのリモコンとしても使えるよう、「IRブラスタ」も搭載されている。さらにHTC Oneのカメラには「Zoe」と呼ばれる興味深い独自機能も搭載されているうえ、オーディオに関しても多大な投資がなされている。HTC Oneの組み込みスピーカーから流れ出るサウンドは素晴らしい。そして拡張ストレージ用のスロットはないものの、最低価格のモデルでもほとんどの人にとって十分とも言える32Gバイトのストレージ容量が搭載されている。このストレージ容量は、最低価格モデルとして同額であるGALAXY S4の2倍となっている。
GALAXY S4のアドオンにはクールなものもあるが、その数の多さゆえに見落としやすくなっているため、ほとんどの人はそのごく一部しか使用しないということになるだろう。とは言うものの重要な機能について言えば、GALAXY S4はあらゆる基本を押さえた素晴らしい携帯電話となっており、本当に楽しみながら使用できた。ただ、機能がこれほど多くなければ、最初に選ばれる製品にはならないかもしれない。
以下は筆者からのアドバイスである。
以下の条件に当てはまるのであれば、GALAXY S4は「買い」である。
以下の条件に当てはまるのであれば、GALAXY S4は「見送り」である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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