前面カメラと背面カメラを搭載する。iPod touchにも、「iPhone」にもカメラがある。iPad miniのケースとされるものからも、カメラがあるのが分かる。われわれは、前面と背面にFaceTime用カメラがあると予想している。より手ごろな価格の「iPhone 4」でもそうなっているからだ。ただ、「iPhone 5」と同等のカメラを期待してはいけない。第5世代のiPod touchが搭載している、前面のHD iSightカメラと、1080pの動画撮影が可能な5メガピクセルの背面カメラが、iPad miniに流用されると考えて問題のないモデルに思える。
大型のiPadにある機能のいくつかは搭載されない。iPad miniが、より大型のiPadと機能的には同じで、なおかつ小型で低価格だとしたら、誰が大型のiPadを買うだろうか。iPad miniは、大型のiPadとは異なる機能を保ちつつ、一定の顧客を満足させる必要があるだろう。これは、「iPod nano」や「iPod mini」と、より大型のiPodとの関係と同じである。問題は、どの機能が搭載されないのかということだ。スクリーンが小さいことと、高解像度のRetina Displayがないことだけで十分かもしれない。あるいは、4G LTEまたは3Gの接続がないかもしれない。ただし、最近のうわさでは、iPad miniはワイヤレスブロードバンドモデルで登場するだろうと言われている。
「Lightning」コネクタ。Appleの新しい、より小型のLightningコネクタポートは、すでにiPhone 5やiPod touch、iPod nanoで使われている。将来的には、iPad miniを含めて、すべての「iOS」デバイスがLightningに対応するだろう。これによってiPad miniは第3世代iPadにない機能を与えられることになるが、それは当然のことだ。コネクタポートが小さければ、iPad miniをさらにコンパクトにするのに役立つからだ。
iPad miniを2台目のiPadとして使う。小型のiPadがなぜ必要なのだろうかと、疑問に思う人は多いはずだ。では、なぜ大型のKindle Fireが必要なのだろうか。なぜさまざまなサイズのiPodがあるのだろうか。低価格で小型のiPadは、2台目のiPadとして、あるいは子どもに最も適したiPadとして位置付けられるように思われる。iPad miniに最も適した用途と、それ自体が強力なデバイスである理由を、Appleが明確に説明してくれるのを期待している。
教育分野への大々的な売り込み。iPadは学校でも重要な存在になっており、2012年初めにニューヨークで開催された、iPadをテーマとしたAppleの教育イベントでは、学校向けの戦略がいかに本格的なものであるかが分かった。iPadは教室で、また特別支援学級で使われ、さまざまなアプリが使用されている。iPadがより小型で手ごろな価格になれば、それは学校制度の中で非常に重要なものになるだろう。教科書についても検討されるかもしれない。
カラフルなモデルは登場するか。写真に見られるように、iPad miniが最新のiPod touchと本質的にかなり似たようなデザインになるとすれば、カラーバリエーションがiPad miniの作戦の一部になるだろうか。どうでもよいことに聞こえるかもしれないが、色鮮やかなiPadが実現すれば、「プロ」志向の強い、第3世代のRetina Display搭載モデルとは違ったものになるだろう。子どもにはこちらの方が魅力的かもしれない。そしてこの点についても、最新のうわさでは、黒と白のモデルのみとされている。
そもそも名前はiPad miniになるのだろうか。それは、この謎めいたデバイスを取り巻く不確定要素の1つにすぎない。今週の発表に向けて、さらなる情報を待ちたい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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