細かい指の動きも感知のモーション入力システム「Leap」--開発コンセプトと普及戦略 - (page 3)

Daniel Terdiman (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2012年05月24日 07時30分

 同社の計画は、最初の申込者を取捨選択して、「医学や消費者製品、ゲーム、エンジニア、科学、研究、および教育向けのものを構築したいと考える、多様な開発者のグループとともに動き出すことだ」とBuckwald氏は述べた。

 Leap Motionは5月20日から、数百人の開発者の募集を開始したが、すぐに1万5000~2万セットの無料の開発者キットを配布して、同プログラムの規模を拡大する予定だ。Buckwald氏によると、同社はプログラムの申し込み受付を直ちに開始するという。「われわれは開発者に対して、どのような種類のものを構築しようと考えているのか尋ねるつもりだ。その回答に基づいて、開発者を同プログラムに招待する順番についての決定を下す」(Buckwald氏)

 Leap Motionは同社のテクノロジがKinectのそれとは全く異なると考えているが、同時に、Microsoftのアプローチに不満を感じていた開発者がLeapをより魅力的なプラットフォームと見なしてくれることを期待してもいる。Buckwald氏は次のように話す。

 開発者は壁にぶつかっている。Kinectはダンスゲームに最適なデバイスであるにもかかわらず、Leapのテクノロジに比べると精度がはるかに劣っており、指の動きを追跡できないからだ。したがって、現在のところ、Kinectはそれほど開発者にとって使いやすいプラットフォームではない。そして、それらの開発者がより複雑で機能に富み、かつ消費者にとって使いやすいアプリケーションや、ハイエンドのユーザーがより強力なことを実行するために使うアプリケーションを構築できるテクノロジの利用手段をわれわれは提供したいと考えている。

 Leapは、ハンズフリーな3Dモーションコントロールの分野を大幅に前進させる可能性が高いと思われる。だが、Buckwald氏の説明によると、そのテクノロジは何年も前に登場していても不思議ではなかったが、それを実現するための計算式にたどり着いた人がいなかっただけだという。「われわれは、非常に高い処理能力や市場に登場したばかりの最新ハードウェアを利用しているわけではない。これは基本的に、科学の飛躍的進歩だ。4~5年におよぶ研究の中で、(Holz氏は)『これだ!』という瞬間を何度も体験した」(Buckwald氏)

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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