今、企業として--モバイル向けサイトを考え直すべき時、来る - (page 3)

Jason Hiner (TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子2012年05月01日 07時30分

 2〜3年以内により多くの人々がコンピュータではなく、タッチスクリーンを搭載したモバイル端末を用いてウェブにアクセスする時代がやって来るということを考えた場合、このような状況は早晩理に適わないものとなるだろう。そして、モバイル端末向けのウェブ自体が、いわゆるウェブとなる。このため企業は、大きな画面とマウスを装備したシステム向けと、タッチスクリーン搭載端末のいずれにも対応するよう、ウェブサイトのデザインを見直す必要が出てくるわけだ。とは言うものの、それはやるべきことの半分でしかない。企業はサイト全体のエクスペリエンスをモバイル端末向けに見直す必要があるとともに、それが顧客サービスやモバイルコマース、ジオターゲティング、特定ユーザー向けのお買い得情報、クーポンといったものにどう関係してくるのかという観点からも考える必要がある。

 現状では、こういったことへの対応がタイムリーに行われていないため、より優れたモバイルエクスペリエンスを作り出して現状を打破することのできるディスラプター(破壊者)に大きな機会が訪れることになる。あなたの会社が今のところこういったことを考えておらず、何の計画も立てていないというのであれば、会社の行く末を危ういものにしている可能性がある。競合他社がよりスムーズで、包括的なモバイルエクスペリエンスを作り上げたのであれば、彼らは顧客に対する重要な優位性を手にすることになるかもしれない。というのもユーザーは、モバイル向けサイトの遅さや、劣悪なユーザーエクスペリエンスに耐えられなくなってきているためだ。

 もちろん、TechRepublicにも同じことが言えるものの、これはインターネット企業だけに留まる話ではない。ウェブサイトを公開しており、競合他社のいる企業や組織はいずれも、このことについて真剣に考える必要がある。というのも、iPhoneが本格的なウェブブラウジング機能をスマートフォンに初めて持ち込んだ時と同じスケールの変貌がもたらされるためだ--しかも今回の変貌は、スマートフォンメーカーに混乱をもたらすのではなく、想像し得るすべての企業に影響を与えるのである。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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